絵画が子どもを賢くする?アートを飾る意外なメリットやおすすめ作品を紹介
投稿日:(金)

目次
こんにちは。WASABI運営事務局のシナモリです。
美術館では、子どもと一緒に楽しめるワークショップや、鑑賞会などのイベントが定期的に開催されています。
アートに触れることは、親子のコミュニケーションはもちろん、子どもの知能や感性の発達にもよい影響があります。
想像力や他者への共感力、道徳心などを養い、豊かな人間性を育てることを「情操教育」といいます。
そして美術館を訪れるだけでなく、日常的に絵画を目にすることも情操教育につながります。
今回は、自宅に飾る絵画が子どもに与える影響や、作品の選び方、おすすめのアーティストなどをご紹介します。
子供部屋に飾りたい おすすめ作品
脳科学から見る「子どもと絵画」

出典:Pixabay
絵画が子どもの知能に良い影響を与えるという事実には、科学的な根拠があります。
ハーバード大学などによる脳科学研究では、「幼少期にアートに触れることが脳の発達を促す」と示されています。
特に、複雑な模様や色彩を識別する際には視覚野が活性化し、それを分析する過程で前頭葉や頭頂葉など、思考や計画、空間認識を司る部位の神経結合が強化されます。
この情報処理と分析の繰り返しが、美的感覚だけでなく論理的思考力や問題解決能力といった、学習の土台となる力を向上させます。
アートを鑑賞し、脳に多様な刺激を与えることで神経回路を鍛えられるのです。
絵画を自宅に飾るメリット

出典:Pixabay
アートがもたらすメリットは、脳科学的な側面だけに留まりません。日々の暮らしに絵画があることで、家族のより深いコミュニケーションにつながります。
たとえば、「これは何に見える?」と問いかけて自由に想像させたり、作品の背景や登場人物の感情を考えさせたりすることで、他者への共感力やコミュニケーション能力が育まれます。
感情を言葉にして伝える経験、多様な視点や想像力を養うことも重要な教育です。
自宅で絵画に触れられる環境は、学校での学びを補完する役割も果たします。
子どもが喜ぶ絵画の選び方

出典:Adobe Stock
日常的に目にする絵画は、まず子ども自身が気に入って楽しめることが大切です。
ここからは、「どんな絵画を飾ればいいかわからない」とお悩みの方に向けて、子どものために作品を選ぶ際のポイントをご紹介します。
カラフルな作品を選ぶ
子どもは、明るく鮮やかな色彩に興味を持ちやすい傾向があります。
特に赤ちゃんの目は、色の識別能力が未熟な状態です。成長するにつれて発達していきますが、ビビッドな色やはっきりしたコントラストはより認識しやすく、子どもの注意を引きつけます。
また、多くの色が使われていることにより、脳への刺激も活発になります。
子どもの意見を尊重する
親だけで決めるのではなく、「どれが好き?」と子ども自身に選ばせてみましょう。このプロセス自体も、子どもの感性を育む大切な時間です。
自分で選んだ作品には愛着がわきますし、「意見が認められた」という喜びが子どもの自己肯定感を高めることにもつながります。
部屋の雰囲気と子どもの目線を意識する
絵画を飾るときは、リビングであれば家族全員が目にする位置、子供部屋であればベッドの横など、子どもがリラックスできる場所が理想的です。
その空間に合わせた作品を選ぶことで、より効果的にアートの魅力を引き出せます。
また、絵画のサイズは部屋の広さを意識することが重要です。
子どもの背の高さに合わせ、目線が作品の中心に来るように飾ると鑑賞しやすくなります。
子どもにおすすめの作品

出典:Adobe Stock
ぜひお子さんと一緒に楽しみながら探してみてください。
人物画
人物画を鑑賞することは、子どもの共感力や他者の感情を理解する力を育みます。
絵に描かれた人物の表情や仕草から、どんな気持ちでいるのかを想像することで、心の機微を読み取れるようになっていきます。
日常生活の一場面など、子どもが感情移入しやすいテーマを選ぶとよいでしょう。

IORI KIKUCHI『SLEEP』
【技法/画材】: デジタルアート 光沢紙に印刷
【サイズ】: 297mm×210mm、額縁サイズ396mm×284mm、厚さ18mm
ビビッドな色彩で、眠る人々がスタイリッシュに配置された作品です。
じっくり眺めることで、新たな発見が生まれる楽しさがあります。

Juliet Smyth『Juliet Smyth キャンバスプリント【アートプリント】』
【技法/画材】: キャンバスプリント
【サイズ】: 180mm×180mm
人間と動物の絆を感じさせる、あたたかな雰囲気の作品です。
彼らがどんなことを話しているのか、どんな気持ちでいるのかを想像してみたくなります。

しげるまつげ『12人の踊れる女 No.1』
【価格】: ¥33,000
【技法/画材】: アクリル
【サイズ】: 273mm×220mm、厚さ15mm
子どもの好奇心を刺激する、ユニークな作品です。
作者が描いたストーリーだけでなく、見る人それぞれが豊かに空想できる楽しさがあります。
動物、キャラクター
動物やキャラクターが描かれた絵画は、子どもの想像力や物語を生み出す力を向上させます。
部屋が楽しい空間になり、親しみやすさからアートもより身近に感じられるでしょう。
「何をしているところ?」「どんな気持ちだと思う?」といった問いかけを通じて、絵画の世界を広げることができます。

HELI 『leather collage(penguin)』
【技法/画材】: 本革を木製パネルにコラージュ
【サイズ】: 297mm×210mm、厚さ20mm
レザーを貼り合わせることで描かれた、一点物の作品です。
遠くからも近くからも、革の質感や光沢が楽しめて見飽きることがありません。

山口ミドリ 『Mori』
【技法/画材】: 油絵具、布キャンバス、木枠
【サイズ】: 227mm×158mm
カラフルな森の中に迷い込んだ牛の姿。
不思議なあたたかみのある画面から、ストーリーが無限に想像できそうです。

神山麗子 『ソーダを作る青いクマ【アートプリント】』
【技法/画材】: ジークレープリント、木製額縁、マット
【サイズ】: 140mm×140mm(額縁込み 200mm×200mm) / 240mm×240mm(額縁込み 300mm×300mm)
水色のクマが奏でるサックスから、流れ出す音。
やがてソーダに変わってどこかに届く、そんな幻想的なイメージが広がっていく作品です。
ユニークな形や質感
絵の具の厚みや筆の跡など、絵画が持つ独特の質感は子どもの五感を刺激します。
常識にとらわれない自由な作品に触れることで、子どもは視覚だけでなく想像力を使って作品を「鑑賞」しはじめるでしょう。
様々な素材や表現方法に触れることは、知的好奇心を深めるきっかけにもなります。

kei.f 『I Love iphone box』
【技法/画材】: アクリル、紙
【サイズ】: 405mm×320mm、厚さ65mm
平面と立体が同じ画面に存在する、斬新な作品。
さまざまな角度から鑑賞して、視覚の面白さを存分に味わえるでしょう。

soar 『Mtbrishiri』
【技法/画材】: アクリル
【サイズ】: 100mm×110mm、厚さ11mm
木をそのままキャンバスにして描かれた、利尻山の風景。
質感の面白さはもちろん、独特の色彩感覚で表現された山肌が美しい作品です。

小山絢子 『white veil』
【技法/画材】: ミクストメディア
【サイズ】: 320mm×430mm、厚さ30mm
映画や舞台の幕が開くような、「新しいスタート」を表現した作品。
凹凸が描き出す布の質感や影が、鑑賞の面白さとその奥にあるものを想像する楽しさを与えてくれます。
抽象画
抽象画は、感情などの目に見えないものを、形や色に置き換えて表現した絵画です。
身近にあるモチーフではないからこそ、子どもの中にある無限の想像力を引き出すことができます。
正解のない問いに対して自由に考えることで、既成概念にとらわれない柔軟な思考力も発達していきます。

上野瑠美 『BEYOND THE SKY 2025.5 04』
【技法/画材】: コラージュ / アクリルガッシュ、色鉛筆、ケント紙、厚紙、木工ボンド
【サイズ】: 260mm×186mm、額縁サイズ385mm×278mm、厚さ24mm
遠くの街へ続く空や道が、コラージュによって表現された作品。
大人にとっても、自身の中にある風景とリンクして、懐かしさやさまざまな感情が呼び起されそうです。

本島陽子 『PINK.B』
【技法/画材】: アクリル
【サイズ】: 227mm×158mm、厚さ17mm
無数の線と色彩が描く、未来都市のような画面。
どの部分を何に見立てても自由で、子どもの発想が楽しみになる作品です。

OMO 『Fluctuation-2』
【技法/画材】: アクリル
【サイズ】: 250mm×250mm、厚さ15mm
水面のような線と色彩が美しい作品。
透明感や光のゆらぎが見事に表現され、癒しの雰囲気あふれる抽象画です。
子どもにおすすめのアーティスト
ここでは、子供部屋に飾りたい絵画として人気の高いアーティストをご紹介します。
思わず微笑んでしまうようなキュートな作品、好奇心を刺激するポップな作品など、お気に入りのものを見つけてください。
輝江~kie~

輝江~kie~ 『period.』
東京都在住の輝江~kie~は、2018年から独学でアート制作を開始しました。
カラフルな色彩で心象風景を丁寧に表現した作品は、どこかレトロなあたたかみに満ちています。
キュートやポップ、モダンな要素を併せ持ち、見る人の心をくすぐる絵画を多数制作。作品を通して、誰かの毎日を少しでも幸せにすることを夢に掲げています。
輝江~kie~ コレクション
田村田

田村田『283WORLD【アートプリント】』
京都出身の田村田は、現在鹿児島を拠点に活動するアーティストです。
下描きなし、マーカーで一発描きをするスタイルで、ポップな色彩と独自のモチーフを生み出しています。
作品には葛藤や困難を乗り越えてきた彼の人生が反映されており、同じように苦しむ人々への希望のメッセージが込められています。
アートを通じて勇気と喜びを与えるという強い意志が、子どもたちにもしっかりと届くことでしょう。
田村田 コレクション
とがわまちえ

とがわまちえ『大気圏を抜けて』
とがわまちえは、かわいい星のキャラクター「シェイ」と、動物たちの物語を描いているアーティストです。
ユーモラスなタッチと、ポップな色使いが魅力的。
作品一つひとつに物語があり、キャラクターたちの表情に心が和みます。
子供部屋はもちろん、リビングや玄関に飾ることで、家族が笑顔になるような空間を演出してくれるでしょう。
とがわまちえ コレクション
世界に一つだけの絵画をオーダーメイドで

出典:Adobe Stock
オーダーメイド絵画とは、お客様のご希望に合わせて、プロのアーティストが世界に一つだけのオリジナル作品を制作するサービスです。
たとえば、ペットの顔や子どもが描いた絵、家族の思い出の写真をアートとして描き起こすこともできます。
抽象的なイメージからでも制作が可能で、世界に一つだけの絵画を作り上げていく過程は特別な体験になりますよ。
WASABIでは、ニーズに合わせた「セミオーダー」「オーダー」「フルオーダー」の3つのプランをご用意しています。

【セミオーダー】: 既存の作品や売り切れてしまった作品を、ご希望のサイズで再制作するプランです。検索の際に「在庫なし」と表示されているものでも、オーダーできる可能性がありますので、ぜひ一度お問合せください。

【オーダー】: アーティストを指名して、オリジナルの作品を制作依頼するプランです。
好みのアーティストが、あなたのために唯一無二の絵画を仕上げます。

【フルオーダー】: 具体的なイメージが固まっていない方向けのプランです。漠然とした要望からでも丁寧にお伺いして、アーティストの選定もお手伝いします。
ご依頼後は、アーティストとのやりとりをWASABIが行います。制作費や修正点の交渉も担当者が仲介しますのでご安心ください。

【制作事例あり】あなたの夢をかたちに!プロが叶えるオーダーメイド絵画の魅力と依頼方法を解説
まとめ
絵画はインテリアとして楽しめるアイテムであり、見る人の感性や知性を育むものでもあります。
作品について親子で話す時間は、記憶にも残る特別なコミュニケーションになるでしょう。
WASABIでは、子どもの感性を豊かにし、部屋を楽しく彩ってくれる作品を手軽に選ぶことが出来ます。
親しみやすいモチーフの作品から色鮮やかな抽象画まで、ぜひ楽しみながらお気に入りの一枚を見つけてみてください。
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