国内で開催されるアートフェアまとめ|絵は買える?作家に会える?楽しみ方まで徹底解説
投稿日:(月)
目次
「アートを買いたい!」と思った時、あなたはどんな場所で購入しますか?
百貨店、画廊、オークション、ネット…現在は様々な場所でアートを購入することが出来ます。
今回はそんな中でも、国内で開催されているアートフェアについてまとめてみました。初めてアートフェアに行く人でも、楽しめる方法を現役アーティストがレクチャーします。
アートフェアってどんなところ?気になるけど、まだ行けていない…。という方には必見の記事です。
アートフェアとは?
アートフェアとは、複数のギャラリーやアーティストが出展するアートの見本市のような場所です。作品や出展ギャラリーが1つの場所に集まる為、絵画やアート作品を購入する以外にも美術関係者らの交流の場にもなっています。また、アート・バーゼルのような海外の大規模なアートフェアでは、最新のアートマーケットの動向を知る場所としての機能も持っています。
日本で開催されているアートフェア5選
単純に作品の購入だけでなく、一度に多くの作品と出会うことが出来るアートフェア。日本で開催されているアートフェアとはどのようなものでしょうか?
ここからは日本で開催されているアートフェアを5つ紹介します。
KOGEI Art Fair Kanazawa 2022
金沢を舞台に31のギャラリーやアーティストが出展しているアートフェアです。日本画や陶器などの工芸品を中心とした作品が出展されている点が特徴的です。
会期:2022年12月10日(土)〜11日(日)
会場:ハイアット セントリック 金沢
HP:https://kogei-artfair.jp/
ART NAGOYA 2023
名古屋観光ホテルのフロアで行われるアートフェア。写真や絵画などの平面作品が多く出展されています。
開催日時:2023年2月11日(土)〜2月12日(日)
会場:名古屋観光ホテル 12F フロア
HP:https://www.artnagoya.jp/
アートフェア東京2023
アートフェア東京2022は絵画、工芸、写真、彫刻、現代アートなど幅広いジャンルの作品が出展されているアートフェアです。有名な東京国際フォーラムの建物の中で見れるだけあって、いつも以上に特別な体験になりそうですね。会期:2023年3月10日(金)〜 12日(日)
会場:東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー
HP:https://artfairtokyo.com/
Study:大阪関西国際芸術祭2023
Study:大阪関西国際芸術祭は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)をきっかけに、世界最大級のアートフェスティバル「大阪関西国際芸術祭(仮)」の開催を目指しているイベントです。文化芸術経済活性化や社会課題の顕在化、SDGsと行った社会的影響をテーマとしたアートフェアの為、企業との連携も積極的に行っている点が特徴です。
世界最大級のアートフェスティバルを目指しているイベントだけあって、出展作家も日本で活躍する有名な作家やギャラリーが多い印象です。
アートフェア期間:2023年2月10日(金)~12日(日)
会場:グランフロント大阪 北館地下2階ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター
HP:https://www.osaka-kansai.art/
ARTISTS' FAIR KYOTO 2023
ARTISTS' FAIR KYOTO 2023は京都で活動している若手アーティストや大学・大学院に在学している作家に出会えるアートフェアです。京都から世界へと作家が躍進するステップとしてのコンセプトを持つアートフェアの為、勢いのある若手アーティストの作品に出会える機会も多いでしょう。期間:2023年3月4日(土)〜5日(日)
会場:京都文化博物館別館 | 京都新聞ビル地下1階 | 渉成園
HP:https://artists-fair.kyoto/
アートフェアの楽しみ方
日本で開催されているアートフェアは近年増加傾向にあり、今回挙げたもの以外でも数多くのフェアが開催されています。特に東京や京都、大阪といった都市部で開催されている為、おでかけのついでに見に行くことも出来そうですよね。
しかし、初めて行くアートフェアには少し緊張してしまうもの。そこで、ここからはアートフェアを楽しむためのポイントをご紹介します。
アーティストと会話する
アートフェアによっては出展作家と直接会話が出来ることもあります。実際に自分が購入する作品の作者から話が聞けることで、より作品に対する愛着も沸くでしょう。しかし、実際に会話をすると言ってもどんなことを話せばいいのか?と思われる方に会話のポイントをご紹介します。
〇作家と会話をする上でのポイントを紹介
・出展している作品についての話をする
まずは、出展作品についてテーマやコンセプト、作家自身の思いについて聞いてみましょう。それによって第一印象から見えてこなかった、作品のイメージが見えてくるかもしれません。
・作家の話を聞くだけでなく、自分の感想を伝える
実際に展示されている作品について、作家に感想を伝えてみてもいいでしょう。作家側としても直接作品の感想を聞けることは貴重なこと。素直に作品から感じたイメージを作家に伝えることで、作家自身にも新たな発見が生まれるかもしれません。
様々な作品に触れる
アートフェアの大きな特徴は、数多くのギャラリーやアーティストが1か所に集まること。「作品は欲しいけど、イマイチどんなものが欲しいかイメージが沸いていない」という方は、作品数の多いアートフェアに行く事で、実際に自分が欲しいと思える作品に出会える可能性も高いでしょう。
会場のサイズも大きい場合が多いため、短時間で急いで見るのではなく、時間をかけて気になったものをじっくり見ることで、より自分の欲しいアートに出会えるはずです。
出展ギャラリー(もしくは作家)とやり取りをする
アートフェアで実際に作品を購入した場合には、出展ギャラリーや作家から今後の展示の案内が来るようになるかもしれません。また購入した作家のことをもっと知りたい、と感じた場合は作家(もしくは作家の所属ギャラリー)に今後の展示の予定などを聞いてみるといいでしょう。
ただ作品を購入するだけでなく、コレクターとして作品を沢山集めたい方はより積極的にギャラリーや作家とやり取りすることで、よりアートのコミュニティに入りやすくなるでしょう。
今年度の会期が終了したアートフェア
このコラムではこれから開催予定のアートフェアと楽しみ方についてご紹介しました。次に紹介するものは今年度の会期が終了したアートフェアです。どれも活気のあるフェアなので気になるものは次回の開催時期をチェックすると良いでしょう。
WAVE2022
WAVE2022は主に平面作品を扱うアートフェア。王道な油絵のような作品もあれば、アニメっぽい作品まで幅広い表現の作家を取り扱っています。日時:2022年11月12日(土)~27日(日)
会場:アーツ千代田3331 1階 メインギャラリー
開場時間:11:00-19:00 最終⽇は18:00閉館
HP:http://elm-art.com/wave/
3331 ART FAIR
3331 ART FAIRは、平面作品だけでなく、彫刻やインスタレーション作品も出店しているアートフェアです。特に作品を購入するだけでなく、来場者が作品を観る、楽しむという観点からも構成されたフェアなので、初めてのアートフェアは緊張してしまう…という方にはおすすめのイベントでしょう。
期間:2022年10月29日(土)~30日(日)
会場:3331 Arts Chiyoda
HP:https://artfair.3331.jp/
Art Collaboration Kyoto
Art Collaboration Kyotoは、現代アートの作品に特化したアートフェアです。作品だけでなく、日本や海外のギャラリーも出店している為、ライアン・ガンダ―や李禹煥などの著名なアーティストの作品も見ることが出来ます。また、現代アートの作品を主に扱うフェアなので、絵画だけでなく、彫刻、写真、映像など幅広い形態の作品が出展されている展も特徴です。
さらに、このアートフェアのチケットを提示することで京都市京セラ美術館などの展示の割引もされる為、京都で芸術の秋を楽しみたい方にはおすすめのアートフェアと言えるでしょう。
開催日程:2022年11月18日(金)~11月20日(日)
メイン会場:国立京都国際会館イベントホール
HP:https://a-c-k.jp/
100人10・2022
「東京ミッドタウン」(港区赤坂)および特設サイト上で100作品を一律10万円(税別)で販売している100人10。絵画などの平面作品だけでなく、彫刻作品も出展されています。また、一律10万円で作品が販売されている企画だけあって、若手のアーティストの作品が多く出展されていると言えるでしょう。
100人10のレセプションに行ってきました!!@wasabi_art や@monolith_art_ec に出品いただいているアーティストさんにもご挨拶☺️
— 平山美聡 | アート事業WASABI代表 | くらしを、アートに。 (@misato_hirayama) November 8, 2022
生き生きと自分の作品のステートメントを語る姿に、本当アーティストさんってこれだから好きだよなぁと思いました。
この生っぽさを常に伝えるサービスでありたい。 pic.twitter.com/1Xwpl1iVOK
開催日程:2022年11月8日(火)~11月15日(火)
会場:東京ミッドタウン
HP:https://www.tricera.net/ja/10010-exhibition
アートフェアで作品を購入してみよう
いかがでしたか?
最初は行くことに躊躇してしまいそうになるアートフェアですが、入場料を支払えば一般の人でも気軽に入ることが出来ます。特に沢山の作品に会いたい、アートの市場がどんなものか知りたい方にとってはおすすめの場所です。
【あなたにおすすめの記事】
▼抽象画の楽しみ方について、アートアシスタントが解説!
▼アートの意味とは?現代アートについて知ることができるおすすめの本をご紹介