インテリアとは?言葉の意味やエクステリアとの違い、概念や歴史まで徹底解説
投稿日:(木)
目次
こんにちは!関西在住アーティストのにしはるです。
突然ですが、皆さんは「インテリア」の意味について考えたことがありますか?
「インテリアってなに?家具のこと?」
「そもそも身近すぎて、考えたこともなかった」
という方がほとんどだと思います。
普段から身近に感じられる「インテリア」ですが、いざ言葉の意味を考えようと思うと、なかなか思いつかないですよね。しかし、「インテリア」にもしっかりと意味があるんです!
ということで、今回は「インテリア」の言葉の意味について解説していきたいと思います。言葉の意味だけでなく、歴史や概念まで解説していきますので、「インテリア」についてもっと知りたいという方は必見です。
実は和製英語だったインテリアの語源
Googleで「インテリア 意味」と調べると「室内装飾」と一番上に表示されます。日本で使われているインテリアの意味としては室内装飾という意味が一般的です。
しかし、日本では一般的なインテリア(=室内装飾)は実は和製英語なのです。元々の語源は英語のInterior(=室内の、内部の)という意味で、日本語で言うならば室内装飾、お部屋を飾るものを差します。その為、本来は家具そのものを指す言葉ではないのです。
ちなみに、反対語はexterior・エクステリア(=屋外装飾)と言い、家の外にある植木や石畳などを指します。
「インテリア」という言葉の響きで考えると英語のように感じていたものが、実は和製英語だったなんて、驚きますよね。それもそのはず、日本に「インテリア」という考え方が持ち込まれてきたのは明治以降だからです。そこで、次の項目ではインテリアの歴史についてご紹介します。
日本と西洋で異なるインテリアの歴史とは?
インテリアの最初の歴史として挙げられるのは紀元前のエジプト文明からと言われています。そこで、墓の中に装飾品を飾ったり、権威の象徴として家具が生まれたことが始まりだそうです。
その後、西洋を中心に「ヴィクトリアン調」や「ロココ調」と言った様式美と宮廷文化の確立によって、インテリアという文化が生まれました。
そもそも西洋では、自然と人間を完全に分ける考え方が定着していたため、屋外と室内を完全に分ける生活となっていました。そこで、室内にいる人ができるだけ便利で豊かに生活を送れるよう、部屋の内装を彩るようになったと言われています。
また、日本で人気のある北欧風のデザインも同様に、フィンランドの厳しい冬を室内で快適に楽しく過ごすために生まれたデザインだそうです。
一方、日本では、そもそも自然と人間を完全に分ける考え方がありませんでした。なぜなら、土間や縁側のような曖昧な空間によって、家と自然を一体化させていたからです。
そのため、インテリアという概念すらないのが現状でした。今では、昔ながらの古民家に住む人も増えてきましたが、皆さん「家具をどうやって置こうか悩む…」と言うのは、そもそも日本の建物自体が家具をたくさん置くような設計になっていないからなのです。
その後、明治維新をきっかけに西洋の文化が少しずつ日本にも取り入れられました。現在の私たちが日常的に使う「インテリア」も文明開化の流れによって入り込んできたのです。
実はインテリアには電化製品は含まれない!
インテリアの意味や歴史について触れる中で、「インテリアは室内装飾である」と紹介してきました。そこで、皆さんに質問です。
電化製品はインテリアに含まれるでしょうか?
答えはNo。つまり、電化製品はインテリアに含まれません。なぜなら、利用することが大きな目的であるため、インテリア(=室内装飾)には含まれないのです。
しかし、電化製品という理由でインテリアとそうでないものの線引きがされているかと言うと、そうでもないのが事実です。
例えば、インテリアとして真っ先にイメージされそうなソファやベッドもそれぞれの目的のために使うのであればインテリアではないと言えます。しかし、部屋の内装イメージを重視して選んだ場合は室内装飾(=インテリア)とも呼べるのです。
さらに、最近では電化製品もデザイン性の高い商品が販売されているため、家具でもありながらインテリアでもあるものが増えてきているのが現状です。
では、結局インテリアとそうでないものはどう判断すればいいの?と思われる方も多いでしょう。最終的にはインテリアと判断するかどうかは、個人の判断にゆだねられる部分が大きいのが現状ですが、ここではその判断の補助線となる問いを紹介します。
それは「これが内装と言えるかどうか?」です。
インテリアの意味として用いられる室内装飾は、日常的な言葉に変換すると内装と近い意味合いを持ちます。そこで、自分が使おうとしているモノに対して「これが内装と言えるかどうか?」と問いかけてみると、自然と答えが出て来るでしょう。
アートや音楽もインテリアになる!?インテリアの概念とは
ここまでは家具や電化製品を中心にインテリアの考え方についてご紹介しました。先ほどまではモノに対する概念として説明してきましたが、実は部屋の中に飾るアートや音楽さえもインテリアになってしまうのです。
ここまで来ると「結局、インテリアって何なのよ〜」と言いたくなってしまいますよね。そこで、そんな謎を解明すべく「インテリアコーディネート」という視点から説明を始めていきたいと思います。
インテリアコーディネートの意味
インテリアコーディネートとは、室内空間をデザインすることです。
お部屋の色彩や家具のテイストを揃えることで統一感を生み出したり、棚などを雑貨で飾るなど、お部屋全体でおしゃれな空間を作ることをインテリアコーディネートと言います。
アートや音楽がインテリアになるのはなぜ?
それでは、なぜアートや音楽がインテリアになるのでしょうか?
皆さんは、自分の気分を変えたい時などに音楽を変えたりしますか?実体がない音楽ですが、アップテンポの曲を聞いていると気分が上がったり、スローな曲を聞くと、気分が落ち着いたりしますよね。
そんな音楽の特性を空間づくりに生かす時、音楽はその空間に対してインテリアとなるのです。なぜなら、部屋の内装イメージや空間づくりを目的とした行為であればそれらはインテリア(室内装飾)と言えるからです。
絵画のようなアートも同様に、お部屋の空間づくりの一環として絵画を飾るのであればアートもインテリアの1つとして活用できます。
まとめ
いかがでしたか?
普段何気なく使っている言葉も奥が深いものだと知ることで、日々の生活が少し面白く見えてきますよね。
人々の生活と自然が融合していた日本では、まだまだ馴染みがないインテリアコーディネートですが、アートや音楽のように1つ生活に取り入れるだけでもガラリと印象が変わることもあります。
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