バロック美術とは?その特徴や有名な画家の作品までわかりやすく解説

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バロック美術

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みなさんこんにちは。WASABI運営事務局のジョージです。

バロック美術、それは17世紀から18世紀初頭のヨーロッパでの芸術の華。その豪華で情熱的なスタイルは、現代のアートシーンにも影響を及ぼしています。

この記事では、バロック美術の特徴や代表的な画家や作品をわかりやすく解説します!
絵画以外にもバロック美術の建築や彫刻についてもご紹介するので、ぜひご参考ください!

バロック美術とは

バロック美術
引用:Pinterest

バロック美術を一言で表現するならば、「ダイナミックで情熱的な表現主義」と言えるでしょう。ルネサンスでは、遠近法や正確な人体構造が追求され、より写実的に「あるがままに」描こうとされてきました。

それに比べてバロック美術はとにかくドラマチックに描かれています。
舞台の演目のワンシーンを切り取ったかのような、強烈なコントラストと「動」の表現が際立っています。

バロックに入ると宗教や神話を題材にした絵画だけでなく、それまでは描かれてこなかった風景画、風俗画、静物画、一般市民の肖像画も登場するようになります。

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バロック美術3つの特徴

1. 劇的な表現

物語性の強い絵画や彫刻が多く、ビジュアルのインパクトを強化するための劇的な表現が目立ちます。

舞台役者のようなやや芝居がかっているような表情は、観る者の感情を引き寄せる力があります。

2. 光と影のコントラスト

バロック美術では、光と影のコントラストを鮮やかに表現します。

これにより、スポットライトのように人物へ視線が誘導されるだけでなく、動きがあるかのように感じられます。

3. 豊かな色彩表現

バロック美術の色彩表現というと、強烈なコントラストに目が行きがちですが、その豊かさも注目ポイントです。

特に、深みのある赤や黄金色を用いて、感情や動きの強調、または宗教的な神聖さを表現するのが一般的でした。

バロック美術の代表的な画家と作品

「マルスとレア・シルウィア」

バロック美術
引用:Pinterest

ピーテル・パウル・ルーベンスは、1577年から1640年にかけてのフランダース出身の巨匠です。彼の絵画は、バロック時代の豪華で感動的なスタイルで知られています。

ルーベンスの作品は、豊かな色彩、動的な構図、そして人間の肉体の質感を巧みに捉えたことで特徴づけられます。彼は情熱的な主題や宗教的なテーマを好み、それを鮮烈なタッチで描き出しました。

「マルスとレア・シルウィア」は、神話の戦争の神マルスと美しいレア・シルウィアの愛の物語を描いています。ルーベンスらしい鮮やかな色彩と豊満な肉体美を伴う情熱的なシーンが展開されており、彼の独自の表現技法が見受けられます。

「聖マタイの召命」

バロック美術
引用:Pinterest

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610)は、イタリアのバロック時代の巨匠として知られています。彼の生涯は才能ある画家としての成功と共に、彼の激しい気性とトラブルが絶えない生活が続きました。

カラヴァッジョの作品は、鮮明な光と深い影のコントラスト(キアロスクーロ)で特徴づけられています。彼は自然主義的な描写と感動的な瞬間を捉えることを好み、しばしば現実的でありながらドラマティックな情景をキャンバスに描き出しました。

「聖マタイの召命」は、キリストがマタイを使徒として召し出す瞬間を描いています。光の射し込む聖堂内で、キリストの指差す方向へとマタイの驚きの表情が向けられています。作品にはカラヴァッジョ特有のキアロスクーロとリアルな人物表現が見られ、観る者をその場面に引き込む力があります。

「牛乳を注ぐ女」

バロック美術
引用:Pinterest

ヨハネス・フェルメール(1632-1675)は、17世紀オランダのダルフトで活動した画家であり、オランダ黄金時代の最も重要な画家の一人と見なされています。彼は短い生涯の中で約35点の絵画を残しました。

フェルメールの作品は、日常の静かな瞬間や穏やかな光の表現で知られています。彼は微細な技巧で光と色を使い、作品の中で空間と静寂を緻密に捉えています。

「牛乳を注ぐ女」は、フェルメールの描いた家庭の風景画の中でも特に有名であり、そのリアルな日常性が高く評価されています。彼の他の作品と同様に、この絵も現実よりも装飾品が描かれていることが特徴です。

これは、フェルメールが実際の日常生活よりも、理想化された、美化された日常を描こうとした結果といわれています。

「夜警」

バロック美術
引用:Pinterest

レンブラント・ファン・レインは、17世紀オランダ黄金時代の最も重要な画家の一人として知られ、多くの傑作を生み出しました。

レンブラントは、深い感受性と独自の光と影の使い方で知られています。彼の作品は、リアルな肖像画や歴史的な場面を、感情豊かに、そして独特の技法で描き出しています。

「夜警」は、レンブラントの代表作の一つです。この大規模なキャンバスには、アムステルダム市民軍の隊列が生き生きと描かれています。光と影、動きと静けさが巧妙に組み合わされ、中央のフィギュアたちが浮き上がるように描かれています。

「夜警」の名前は、時が経つにつれて暗くなった絵のトーンから生まれたもので、実際には昼間のシーンを表現しているといわれています。

「フェリペ4世の肖像」

バロック美術
引用:Wikipedia

ディエゴ・ベラスケスは1599年にスペインのセビリアで生まれ、1660年にマドリードで亡くなりました。彼はスペイン黄金時代の最も重要な画家の一人で、フェリペ4世の宮廷画家として多くの肖像画を手がけました。

ベラスケスの特徴は、その緻密な観察眼と光と影を巧みに使用し、被写体の性格や心情を深く捉える技巧を持って、国王や貴族であれ、給仕や道化であれ、美化することなく等しく率直な眼差しで描いたというところにあります。

「フェリペ4世の肖像」は、ベラスケスが多くの作品で描いたスペインの国王を表しています。王の威厳と品格を保ちながらも、その瞳には繊細さや孤独さが感じられる。ドラマティックな光と影のコントラストが、王の権威と人間性を引き立てています。

バロック美術の建築・彫刻

ここまで絵画作品をご紹介しましたが、バロック美術では建築と彫刻も、華麗さと壮大さの特色を持っています。

バロック建築

バロック美術
引用:ライトストーリー

バロックの建築は、動的な立面を特徴とし、曲線や波打つようなラインが用いられることが多いです。これにより、建物がまるで生命を持っているかのような動きと活気を感じさせます。

また、金箔や豪華な装飾、複雑なデザインが特徴的で、これは中世のシンプルな建築とは一線を画しているのも特徴。

多くの建築には大きなドームが付加され、天井画は視覚的な錯覚を生むことで、空間が無限に続いているかのような感覚を与えます。

バロック彫刻

バロック美術
引用:Wikipedia

バロックの彫刻は劇的で情熱的な特徴が目立ちます。彫刻家たちは石や金属を用いて、リアルで感情に満ちた人物像を生み出すことを追求しました。

動きや感情が豊かに表現されており、布のしわや髪の細かな動き、表情の微細な変化までの精密さが見受けられます。

まとめ

いかがでしたか。

今回はバロック美術の特徴や代表的な画家や作品、建築や彫刻について解説しました。

バロック美術は、その豪華さと情熱で私たちを引き込み、芸術の新しい次元を示してくれました。その背後には、歴史や文化、そして人々の思いが織り込まれています。

今度バロック美術の作品を見た時は、その背景や技法に着目すると、また違ったおもしろさに出会えるかもしれませんね。

 

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