ロンドンのインテリアに心躍らせて。プロおすすめのデザインホテル事情!
投稿日:(金)
目次
ロンドンでぐっときたインテリア
流行と伝統の街、ロンドン。
先日ロンドンに滞在したので、ロンドンでぐっときたインテリアを紹介しようと思う。
それは、エースホテル・ロンドン・ショーディッチ(ACE HOTEL LONDON SHOREDITCH)。 エースホテルは、欧米を中心に展開しているデザインホテルチェーンで旅好きでなおかつデザイン感度の高い人たちに絶大な人気を誇るホテル。
ニューヨークやシカゴなど9か所に存在しているが、ロンドンのショーディッチ地区に出来たこのホテルは2014年のホテルデザインアワードでも大賞をとっていてホテル業界に革命を起こしたとも言われているのだ。
ロビーではグッズの販売もあり、1階のカフェはにぎわっていて、深夜遅くまでとにかく騒がしい。ホテルの宿泊客だけにとどまらず、カフェやレストランも含め人が集まるちょっとしたトレンドスポットになっているのだ。
地元のアーティストとコラボした空間
このホテルの特徴は、新築で建築されたものではなくて、古いホテルを改装したいわゆる、リノベーション物件だということ。
そして、著名なインテリアデザイナーではなく、地元のアーティストやクリエイターとコラボしてこの空間を作り上げたということだ。
ほんのりと無骨なテイスト、男の子っぽいモノクロカラーの使い方、ビンテージとDIYのほどよいミックス加減、いまの時代感満載のインテリアのエッセンスがギュッと詰まっているそんなホテルだ。
それでは細かくインテリアを見ていこう。
ラフなミクスドインテリア
エレベーターから部屋へのアプローチ。廊下には至るところにモノクロのアート。
アートが空間に与える影響力は計り知れない。
ちなみに、こんな格好いいホテルでなくても、1個人のワンルームでも、アートは威力を発揮する。 実際にアートをどう手に取ったらいいか悩んでいる方はこちらも読んでもらいたい。
部屋に入ると、レコードプレイヤーがあることに気づく。てきとーに1枚選んで、針を落としてみた。JAZZ・・・。何、この部屋。かっこいいー。ってなる。
ホテルといえば、高級な価値観を与えようと必死になるものだけれどラグジュアリーだのハイエンドだのってそんな年寄り臭い感覚を、ACE HOTELは一蹴している。
例えば、電球の色を紫に変えるだけでこんなにも空間が変わる。ちょっとしたクラブのノリの遊び心。
デニムで作られた、ベッドカバー。
配管パイプで通した、電源。横向きに、壁にくくりつけられた鉛筆削り器。
コンテナに無造作に入れられているミニバー。
ビンテージの椅子。無造作に立てかけられたレコード。
黒く塗りつぶされた天井。
黒いロールスクリーン。
なにもかもがフレンドリーで、心地よい部屋となっているのだ。
疾走感を味わえる街
ショーディッチ地区は、東京に例えるならば代官山みたいな感じだろうか。
ソーホーが新宿なら、カムデンが原宿、そしてショーディッチは代官山~渋谷、そんなイメージだ。
町の壁面には落書きアートがあり、点在するパブに、アートギャラリーの数々。
ほんのちょっとギャングな印象と、ストリート感。
デザイン感度の高い若い人たちが集う街にあるACE HOTELのインテリアは、ロンドンを象徴するひとつの指標となっている。疾走感を味わうことが出来るだろう。
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