「画と機 山本耀司・朝倉優佳」@東京オペラシティ。パリコレのようなクールな展示会
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目次
タイトルから印象的な「画と機」
東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の・・・
“画と機 山本耀司・朝倉優佳” に行ってきました。
こちらは、Yohji Yamamoto (ヨウジヤマモト) のデザイナー・山本耀司さんと、 女子美術大学大学院に在籍する新進アーティスト朝倉優佳さんによる異色のコラボ展です。
いきなりタイトルから印象的ですが、 “画と機” の 「画」 は絵画、「機」 は、はずみや機会、機織 (服) を意味しているとのこと。
英語では「Painting and Weaving Opportunity」=「絵画と機会を織る」。はい、やはりよくわかりません。
また、繋げて読めば、「ガキ」 にもなるとのこと。 わかるようで、よくわからない。
でも、何かちょっと哲学的でオシャレな感じのする展覧会タイトルです。
ちなみに、展覧会のサブタイトルは、
“いつも手遅れ” だそうです。 ますます、わかるようで、よくわかりません (←いい意味で)。
さて、会場は大きく分けて3つのスペースに分かれています。 まず最初に現れるのは、山本さんの絵画や彫刻が展示された空間。
作品そのものに関しては、脇に置いておきまして。
会場の雰囲気は、抜群でした!
ライティングが、実にドラマチック。 パリコレの会場かと錯覚してしまったほどです (パリコレ、行ったことないけど)
ここ近年見た展覧会の中でも、1、2を争うカッコよい展示空間でした。
そんな空間を抜けて、メインスペースへ。
壁一面に、山本さんと朝倉さんの絵画が並べられています。
特に朝倉さんの絵画の色彩感が、圧倒的。というか、圧迫的。 色の洪水というか、もはや色の濁流です。
しばらく眺めていると、アップアップしてしまうくらいのパワーがありました。
また、会場内で様々なポージングをする針金と流木製のマネキン。
彼らは、2017年春夏を含むYohji Yamamotoコレクションを、なんなく着こなしていました。こんなにもファッショナブルなマネキンが、他にあったでしょうか。
メインスペースから出口にかけての通路スペースも、Yohji Yamamotoワールド全開。 左手には、山本さんが直接窓ガラスに手掛けたというペイントが。
右手の壁には、虫ピンで止められた洋服が飾ってありました。
またライティングの妙が光ります。絶妙にずれていますね。
普段は単なる通路(?)なのに、
Yohji Yamamotoワールドのせいで、すっかりランウェイのような印象に。
思わず背筋をピンとして、モデル歩きをしてしまいました。
山本さん自身をアイコンにした非常口のマークがあったり、
物心つく前に戦死してしまった山本さんの父を描いた絵が、会期中何度か場所を移動するらしいなど、
遊び心が随所にちりばめられた展覧会でした。
僕が訪れたときがたまたまだったのかもしれませんが、会場にいたお客さん全員がファッショナブルで、普通の服装で訪れてしまった自分はやや居心地が悪かったです (汗)
攻めのファッションで行かれることをオススメします。
- 場所
- 東京オペラシティーアートギャラリー「3Fギャラリー1,2」
- アクセス
- 初台駅最寄り
- 会期
- 2017年3月12日(日)まで
- 休館日
- 毎月曜日
- 開館時間
- 11:00~19:00(金・土は11:00-20:00)
- 観覧料
- 一般1,200円、高校生・大学生800円、中学生以下無料
- 詳しくはこちらから
- http://www.operacity.jp/ag/exh193/j/information.php
- 山本耀司(やまもと ようじ)
- 日本のファッションデザイナー。 慶応義塾大学法学部、文化服装学院卒業。1981年パリコレクションで世界のファッション界に衝撃を与え、以後も革新的スタイルを想像しつづけ、2004年には日本国紫綬褒章を受賞。著書に「Talking to Myself」「My Dear Bomb」。
- 朝倉優佳(あさくら ゆうか)
- 日本の画家。 女子美術大学大学院絵画領域在籍。同大学大学院在学中の2012-13年にドイツ・ニュルンベルクに滞在、制作を行う。大型な絵画制作や、ライブ・ペインティングなど絵画活動を積極的に展開している。