神戸出身のイラストレーター。どんな日も毎日描いて4年半。【イヌブシユウスケインタビュー】
投稿日:(金)

目次
イヌブシユウスケインタビュー

見れば「イヌブシユウスケだ!」とすぐわかる、キャッチーかつチャーミングなイラストの数々。
生まれ育った神戸を離れ、横浜に移住した若手イラストレーター・イヌブシは2011年から毎日イラストを描き続け、なんとその枚数は1600枚を超えたという。
毎日描かれる生き生きとしたイラストの、アイディアの泉はどこから生まれるのか?アーティストの素顔、迫ります!

イヌブシユウスケ
兵庫県神戸市出身の28歳。幼い頃から絵を描くこと、作ることに没頭。「感じたモノを、感じたように、感じるままに」ひっそりじっくり製作中。

イヌブシさん、今日はよろしくお願いします。私たちが知り合った時は、イヌブシさん神戸にいたよね。いまは東京で何をしてるんですか?

神戸にいた時とあまり変わらないのだけれど、昼は雑貨屋さん、家に帰ってきてイラストレーターしてます。
東京、というか関東に来るのはイラストレーターになろうって決めた24歳の時から漠然とイメージしてましたね。人も、イベントも多いし。

意外!もっと前からイラストレーターを目指してきたのかと思った。

うん。元々絵は好きだったんだけど、それを職業に、とはハッキリ意識してなかった。芸大だったけど、大学では工芸・ガラスを専攻していて、あとは趣味で写真撮ったり、絵描いてました。卒業してから続けられなくなるものもあったけど最終的に残ったのが「絵」で。あー絵好きなんやなーってあらためて分かった。

そこから明確に「イラストレーターイヌブシ」になったんですね。

そう。それまでもCDのデザインとかもしてたんやけどね。 まずはイラストレーターになろうって決めて、じゃあ個展かなと。 世の中に自分の絵をいいなって思ってくれる人がいるのか確認してみたくて神戸のen+(エンタス)ってカフェギャラリーで個展を開いて、ずっと在廊してお客さんの反応を見てました。
毎日描いたら追いつくかな、と始めた365works

そこからなのかな?イヌブシさんは1日1枚イラストを描くっていうのを続けてますよね。いつからですか?

1日1枚を描き続けるうちに、溜まっていったスケッチブック

2011年の11月27日から描いてるから、1600枚を超えてるね。10月27日、24歳の誕生日のときにイラストレーターになろうと決めたんやけど、でもその後1ヶ月何にもしてなくて(笑)
絵を仕事にしている人たちや、それを目指す学生たちと比べても、絶対的に描いてる数が少ないって感じていたから、「じゃあ今日から毎日描いたらそのうち追いつくかな」ってその日から毎日描こうって決めました。
今日は寝たいなーって思う日もあるけど、もうやらへんと気持ち悪い(笑) 寝るのと歯磨きの間にイラストがある感じ。

でもさすがに、毎日描いてたらネタに困らないですか?

描きたいって気持ちが続くのって100枚くらいで、それを超えてくると描きたいものがなくなって辛かったけど、ひたすら描き続けたらその気持ちはなくなったかな。 描いてみないとわからないことがあるし、しんどい時の作品ってその時にしか作れないから。
できなくても、とにかく手を動かす!ってのはもしかしたら工芸的な感覚なのかな。 素材と向き合う!みたいな。あくまで僕の感覚ですけど(笑)

1600枚の記念すべき最初の1枚
人間観察から生み出されるキャラクター達

でも、イヌブシさんはどのイラストみても「イヌブシユウスケだ!」ってわかるよね。それってすごいと思う。 どうやって画風を作っていったの?

影響をうけてるのは19(ジューク)のナカムラミツル。最初はずっと真似して描いてたんだけど、それはやっぱり自分の絵じゃないって思ってたから、その時々で好きな人や絵に影響されて傾けていった。わりと自然にこの画風に決まっていった感じです。

なるほど。あと、生き生きしたキャラクターの描写や、シーンを切り取ったような世界観作りがすごくいいなと思うんだけど、どこからインスピレーションを受けてるんですか?

僕はお昼は接客してるから人を見てるし、喋るのも好きやし、自然と観察できてるんやと思う。
でも、人と喋る時って真正面だから、横向きの顔は描けへん(笑) それに悩んだ時期もあったけど、横向きの顔じゃなくても表現はできるしね。今はそれもいいかなって思ってます。

そういえば、イヌブシさんのイラストには時々このプリンの「じゃぱんぬさん」が出てくるよね。ファンの人もよく知っている特徴的なキャラクターだけど、これはどこから?

イヌブシの作品に時折登場するキャラクター・じゃぱんぬさん。

なんか気がついたら描いてた(笑) 大学のホワイトボートに描いたら、後輩が名前なんですかって。そのときに日本の国旗がついてたから、即座に「じゃぱんぬさん」と。めっちゃ適当なんだけど、いまやイヌブシといえば「プリンの人」って言われる(笑) じゃぱんぬさんにしても、毎日描いてることにしてもそうやってみんなに認識してもらえるのはありがたいね。

そういうアイコンがあるのはイラストレーターとしてはすごく強いですよね。
何気なく描いてるものでも、
人の気持ちを軽くすると思うと意味がある

イヌブシさんは自分のイラストのグッズ化にもすごく積極的だよね!

最初はポストカードだけにしてたんだけど、欲しいものってみんなそれぞれ違うからいろんな形で表現したいなって思って、グッズ化するようになった。
みんなの意見ももちろんだけど、自分が使ったときかわいいな~ってテンションあがるやつを作ってる。

時計とかも作ってるもんね。
時計も、針の音とかうるさくないようにとか気を使ってるけど、やっぱり生着密着型のアイテムが気になりますか?

「仕事疲れて帰ってきて、イラストを見るとほっとする」とか言われると、そういう人の日々のちょっとした癒しになりたいなって思う。だからやっぱり針の音にもこだわりたかったんだよね。コチコチうるさかったら癒されないから。

今後はどういう活動を東京でしていきたいですか?

最初の個展で自分の絵をいいなって思ってくれる人が0じゃないってわかったから、好きになるかもしれない人に届けられるようにもっと発信していきたい。そして、例えば僕の作品を好きになってくれた人が誰か大切な人へのプレゼントなんかにしてもらえたら最高やね。


自分が何気なく描いているものでも、人を癒したり、気持ちを少し軽くしているんだと思うと描いてる意味がある。毎日のやり続けることは変わらないから、もっともっとたくさんの人と繋がりたいな。

イヌブシさん、ありがとうございました!
インタビュー後記
いかがでしたか?今回はシュールでポップなキャラクターでファンも多い、イラストレータイヌブシユウスケにインタビューしました。
インタビュアー平山とは元々芸術団体の同期で同い年。これからも、イヌブシワールドを応援し続けたいと思います!
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