ウェルカムボードにも最適!「香りも楽しめる」似顔絵とは?
投稿日:(金)
目次
セピア色のシックな似顔絵
「似顔絵」を描いてもらったことがある方は、少なくないのではないでしょうか。 旅先で、道端で、結婚式のウェルカムボードで…。
日常の風景で良く見かける「似顔絵」ですが、なかなか描いてもらっても部屋に飾ることが気恥ずかしく、どこにしまったかわからない…ということもしばしば。ところが、ある意外なもので描くと、雰囲気あるセピア色の似顔絵に仕上がるんです!
これが出来上がりのウェルカムボードです。とても雰囲気がありますね。
これを描いたのは、アーティストの掌(ツカサ)さん。本日は、実際に目の前で描いて頂きました!!
というわけで、よろしくお願いします! 似顔絵って実は描いてもらうのが初めてで、少し緊張します。
そうなんですね、よろしくお願いします! あ、平山さん、ちょっとコーヒーを頂いてもよいでしょうか?
コーヒーですか? インスタントですが構いませんか。
はい。
それでは描き始めますね。
(あれ、コーヒーは飲まないのかな?)
まさかの「あれ」が画材に
慣れた手つきで、まずは鉛筆で丁寧に下絵を仕上げていく掌さん。 あっという間に似顔絵が出来上がっていきます。
実物よりよく描いていただき恐れ入ります(笑)
いやいや(笑)
ところで、コーヒーは飲まないんですか?さっきからずっと横に置いてますが…
あ、じゃあそろそろ失礼しますね。
え?
掌さん、何やってるんですか?それ、筆ですけど。
それでいいんですよ。
実は、僕の似顔絵は「コーヒー」を使って描いているんです。
えぇ?!
コーヒーで描けるんですか?
はい、描けます。
やってみますね。
すごい…描けてる…描き味はどんな感じなんでしょう?
実は画材としてかなり優秀なのではないかと思っています。粘度がすごく適切なんです。水にもすぐ溶けるし、濃淡の違いを出すことも簡単です。
そうなんですね。考えたこともありませんでした。
それともう1ついいのが、香りの余韻が残るという点です。
そうなんですか!
それは思い出になりますね。
こうして描いていてもいい香りがするでしょう? 香りは絵にも付着するので、余韻を楽しむことができます。香りをかぐと、描いた時の思い出が蘇るはずですよ。
香りの効果ってすごいですからね。
※香りはずっと定着しているわけではありません。 紙質や保存方法により、香りの定着期間は異なります。
ルワンダで生まれた「コーヒーアート」
ところで、なぜコーヒーで描き始めたんですか?
僕は24歳の時から5年間、服飾デザイナーや仕立て屋の技術提供をしに、ルワンダで生活をしていました。その時に似顔絵を描く機会があったんですが、ルワンダには画材なんてまったくないんです。
画材か…画材はなさそうですね。
そこであったのが「ネスカフェ」のインスタントコーヒーで、苦肉の策で使ってみたんです。そうしたら思いの外すごくいい感じに仕上がって、それから続けています。
なるほど、日本から遠く離れたルワンダで生まれたものだったんですね。掌さんならではの出会い方ですね。
そうこうしているうちに、ほぼ仕上がりました。
わ!
出来ましたか!
コーヒーならではの面白いエフェクトもあります。こうして水を散らすと…
乾いたときに、このように白く浮き残ります。ヴィンテージみたいな質感が出て面白いですよ。
本当に、今までイメージした似顔絵とは全然違います。これは、どんな部屋にもあいそうですし、インテリアとしてもいいですね。ありがとうございます!
香りも思い出に残る「コーヒー似顔絵」
いかがでしたか?
個人的にもコーヒー中毒者な平山にとっては、本当に嬉しい似顔絵となりました。画材が手に入りにくいルワンダで生み出された「コーヒーで描く似顔絵」はシックでインテリアにも収まりやすく、とてもお勧めです。
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