2022年度美大卒業制作展|五美大展など東京で開催される卒展情報まとめ
投稿日:(火)
目次
こんにちは!関西在住アーティストのにしはるです。
今回は、毎年1月から2月にかけて開催される美術大学の卒業制作展(通称 卒展)について、ご紹介したいと思います。
2023年に都内で開催される美術大学の展示の日程までまとめたので、若いアーティストの作品を見たい、見付けたいという方はぜひチェックしてみてください。
美術大学の「卒展」とは?
美術大学の「卒展」とは、一般的な大学でいう卒業論文や研究に代わる卒業制作として制作された作品を大学や美術館で展示する場です。そのため、多くの大学では「卒業(修了)制作展」や「卒業作品展」と呼ぶことから略して「卒展」という言葉が出来ました。
毎年、全国の様々な美術大学において開催される卒展ですが、単純に卒業制作のお披露目の場だけでなく、有望な作家を発見するための機会としても認知されています。中には卒業制作で作った作品も購入できる大学もあるので、好きなアーティストを見付けたい!若手アーティストを見付けて応援したい!という方にはおすすめの機会です。
ここからは、そんな方々におすすめの都内で開催される美術大学の卒展をまとめてみました。
五美大展 (東京五美術大学 連合卒業・修了制作展)
ソース
五美大展とは、東京にある五つの美術大学(武蔵野美術大学・多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学藝術学部)の美術系学科による卒業・修了制作展のことです。毎年開催される各大学の卒展とは別に、毎年2月下旬頃から国立新美術館で開催されます。
従来であれば、いくつもの大学の卒展を見て回るにはそれぞれの大学の場所に移動する必要があり、移動だけでも時間が必要です。しかし、この五美大展では複数の美術大学の卒業制作を1ヵ所でまとめて見ることが出来る為、一度で沢山の作品を網羅したい人にはおすすめです。
しかし、5つの美術大学が合同で展示を行っているということもあり、展示される学科は日本画・油絵・版画・彫刻に限られています。そのため、デザイン系や映画、舞台といった特定の学科の展示を見たい場合には、それぞれの大学の卒展を見に行くといいでしょう。
五美大展は展示されている作品数も多いため、しっかりと作品を鑑賞する場合には時間に余裕を持って予定を組むことをおすすめします。
昨年の様子
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会期 |
2023年2月25日(土)~3月5日(日)※休館日:2月28日(火) |
会場 |
国立新美術館 |
時間 | 10:00〜18:00※入場は17:30まで |
多摩美術大学
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多摩美術大学は全国でも有名な私立の美術大学です。主な卒業生は三宅一生、蜷川実花で、自然に囲まれた大きなキャンパスが特徴的です。
多摩美術大学は東京の八王子と上野にあるキャンパスそれぞれで卒業制作展を行います。八王子キャンパスでは、自然と一体となった広いキャンパスで作品を楽しむことができ、それぞれの学科の伸び伸びとした作品展示を見ることが出来るでしょう。
昨年の様子
また、八王子キャンパスは敷地も広く、傾斜もあるため、作品をたくさん見て回りたい方は歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
多摩美術大学八王子キャンパス
会期 |
2023年1月12日(木)〜1月15日(日) |
展示学科 |
日本画・油画・版画・彫刻・工芸・テキスタイルデザイン・環境デザイン・メディア芸術・情報デザイン |
多摩美術大学上野毛キャンパス
会期 |
2023年1月18日(水)〜1月22日(日) |
展示学科 |
統合デザイン学科 |
武蔵野美術大学
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多摩美術大学と並んで全国的にも有名な私立の美術大学である武蔵野美術大学。卒業生にはグラフィックデザイナーの原研哉や赤瀬川原平、荒川修作などがいます。
大学の中で開催される展示ということもあり、毎年オープンキャンパスも同時に開催しているのが武蔵野美術大学の卒展の特徴です。
昨年の様子
〈9展示目〉
— 神田しょう(展示めぐり用) (@TENGIkirokuyou) January 17, 2022
武蔵野美術大学卒業・修了制作展
武蔵美 鷹の台
すごい賑わい。人、人、人。作品点数も多くとても1日じゃ回りきれない。院や彫刻、工デなど普段見れない方の作品がみれて良かった。#9展示目 #武蔵美 #卒展 #ムサビ卒展 #ムサビ #art pic.twitter.com/MJMo4g33yV
美術系だけでなくデザイン系の学科も多いため、1日かけて卒展を楽しむことで様々な展示・研究が楽しめるでしょう。
会期 |
2023年1月13日(金)~16日(月) |
会場 |
鷹の台キャンパス |
時間 | 9:00-17:00 *最終入場は16:00まで |
*1月14日(土)、15日(日)にオープンキャンパス in 卒展「ムサビの学びを知る」を開催。
会期 |
2023年1月20日(金)~22日(日) |
会場 |
市ヶ谷キャンパス |
時間 | 10:00-20:00 |
HP:https://www.musabi.ac.jp/topics/20221216_03_01/
また、WASABIでは武蔵野美術大学出身のアーティストの作品を取り扱っています。詳しくは下記をご覧ください。
東京造形大学
ソース
東京造形大学は多摩美術大学と同じく八王子にキャンパスを構える大学です。主な卒業生はテキスタイルデザイナーの山本清や田中功起がいます。
昨年の様子
東京造形大学では、リアルな作品展示だけでなく、WEBでも卒業制作展を開催しているため、遠方で見に行けない方にもおすすめです。
会期 |
2023年1月20日(金)~22日(日) |
会場 |
東京造形大学 |
時間 | 10:00~17:00 |
*WEB開催:1月22日(日)~3月31日(金)
URL:https://sotsuten.zokei.ac.jp/2022/
東京藝術大学
ソース
東京藝術大学は日本で唯一の国立総合芸術大学です。総合芸術大学という名の通り、絵画から音楽まで幅広い芸術を扱う大学でもあり、日本ではトップクラスの芸術大学です。卒業生は村上隆、千住博、岡本太郎、藤田嗣治、会田誠、宮島達夫など、数多くの著名な作家を輩出しています。
昨年の様子
ソース
日本でもトップクラスの芸術大学でもあるため、卒業生の展示もレベルが高いものが多いです。中には、在学中から活躍しているアーティストもいるため、とにかく見ごたえのある展示が見たいという方にはおすすめです。
会期 |
2023年1月28日(土)-2月2日(木) |
会場 |
学部|東京都美術館・大学構内 |
時間 | 9:30 - 17:30(入場は 17:00 まで) |
HP:https://diploma-works.geidai.ac.jp/2022/
東京学芸大学 美術科
ソース
東京学芸大学は東京にある国公立の大学です。教育学部の中にある美術科の学生たちの展示が卒展として開催されます。
昨年の様子
卒展も今日が最終日となりました。
— chia-ki (@roki2263) February 9, 2022
東京学芸大学藝術館1F日本画で見られます。16:00までです。
会期後オンライン展示もあるので、お楽しみに!
#卒展 #日本画 #修了制作展https://t.co/zpQWEcPnjy pic.twitter.com/aRdbpsMqtA
教育学部の中にある美術科の展示だけあって、作品制作と同等に研究にも力を入れている印象です。作品だけでなく、研究という形で今まで見たこともないアプローチを見付けたい方にはおすすめです。
会期 |
2023年2月2日(木)~8日(水)*論文発表会2月5日(日) |
会場 |
東京学芸大学芸術館 |
時間 | 10:00~18:00 |
まとめ
いかがでしたか?
各大学の特色が存分に発揮される卒展はアートを学ぶ学生の生き生きした様子を間近に見れることが魅力の1つです。ぜひ、美術大学の卒展に足を運んで、若い作家たちのエネルギーを感じてみてください。
また、大学によっては事前の予約が必要な場合もあるため、気になる大学があれば事前に入場方法を確認すると良いでしょう。
Q&A
最後に、美大の卒展についてよくある質問についてまとめました。補足で参考にしていただければと思います。
Q. 五美大どこ?
五美大とは、東京にある五つの美術大学(武蔵野美術大学・多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学藝術学部)を指します。
Q. 美大の卒展とは?
美大の卒展とは、美術大学の学生たちが卒業前に制作した作品を展示するイベントのことです。一般の人も来場でき、卒業生の集大成ともいえる作品を鑑賞することができます。
Q. 五美大展予約が必要?
基本的には予約の必要はありません。ただ、2021年度と2022年度の開催時は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、学外の人に限り予約が必要となりました。
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