観葉植物を植え替えるための4つのステップ|時期や購入前のポイントとは?
投稿日:(水)
目次
2023.3.31.UPDATE
「観葉植物は水やりと日当たり、温度管理だけしていれば問題ない!」と思っていませんか?
実は観葉植物は1〜2年に1回は植え替えをして生育環境をリセットしないと、根詰まりを起こし、弱ったり枯れたりする原因になります。
しかし、植え替えは水やりなどとは違い、素人には難しいというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、フラワーデザインに長年関わり続けた筆者が観葉植物を植え替える具体的な手順を中心に、適切な植え替え時期やタイミング、植え替えに必要な道具についてもご紹介いたします!
さらに、観葉植物の購入を検討している方 も必見の【購入前・購入後のポイント】もお伝えするので、ぜひご参考にしてください。
観葉植物の植え替え時期は春か秋がおすすめ
植え替え時期は、春か秋の植物の成長期が一般的です。
夏や冬の植え替えは避けましょう。極度の暑さや寒さで弱っていたり、休眠している場合があります。
致命的なダメージを与える可能性が高いため、根っこは触らないようにしてくださいね!!
この時期は置き場所や水やり方法を工夫してみましょう。
観葉植物の植え替えが必要な4つのサイン
具体的な植え替えのタイミングは、鉢の中がパンパンに根が張り、根を伸ばすスペースがなくなった時です。放置しておくと観葉植物が酸素不足になってしまい、根詰まりが原因で枯れてしまいます。
以下のチェックリストが植え替えのサインとなります。
植え替えのサイン
□水はけが悪くなった
□土が水を吸わず、全部流れ出てしまう
□鉢底から根が出ている
□鉢が割れてきた
ひとつでも当てはまれば植え替えのサインです。
観葉植物を植え替えるための4つのステップ
では実際に植え替えてみましょう!難しそうに感じる植え替えも、以下の4つのステップを踏めばでできちゃいます。
(※用語が分からない方は後ろに記載した「植え替えに必要な道具4選」をご確認くださいね!!)
植え替えの4つのステップ
Step1:植物を鉢から出す
Step2:植え替え先の鉢にネットと鉢底石2cmくらいを敷く
Step3:土と植物を入れる
Step4:たっぷり水を与える
Step1:植物を鉢から出す
細いコップや棒などで、植物の周りの土をほぐしながら、植物を根ごとやさしく鉢から抜きましょう。
無理に引き抜くと、根が傷んだり切れたりするので、ゆっくり・・・。
このとき、抜き取った植物の根の状態が、グルグルからみ合って張っていたら、軽くほぐして土を落としてください。
しかし根が細くて繊細な場合は根が切れると株が弱まる場合があるのでほぐさず、そのまま入れてください。根が太いものは、強いので多少根が切れても問題はありません。
Step2:植え替え先の鉢にネットと鉢底石を2cmくらい敷く
ソース
植え替え先の鉢の底に、鉢底ネットを敷き、必要であれば鉢底石を入れます。
鉢底石は水はけを良くしたり、鉢の転倒防止をするためのもので、必須ではありません。鉢が通気性・排水性が保たれていればよいので、今では、その効果がある鉢底石不要の土もあります。
Step3:土と植物を入れる
ソース
鉢底石の上に土を少し入れながら、植物を置き、高さを決めていきます。植物の大小にかかわらず、鉢の縁から2cmほど下に土の表面があるぐらいが目安です。ウォータースペースが確保できる高さにします。
水やりの際に鉢から水があふれないようにするためのスペースのこと。
土にゆっくりと水分を吸収してもらうためにも、鉢いっぱいに土を入れないようにしましょう。
そして、決めた高さになるように、植物の周りに土を足していきます。このとき土を足しながら、鉢を軽く揺すりましょう。植物が動かないようにしっかり土を行き渡らせることがポイントです。
Step4:たっぷり水を与える
最後に底から流れ出るまでたっぷり水を与えましょう。吸水したら土の量が減るので、水をあげる前の高さまで土を足します。さらに水を足し、直射日光を避けた明るい場所でしばらく管理します。
以上で植え替え完了です!!
植え替え用の鉢
ソース
元のものよりひと回り大きなものを選んでください。
大きすぎると、土の量が過多で水分が抜けにくくなり、根腐れの状態になります。
鉢底ネット
ソース
水やりの際に土が鉢の底から流出するのを防ぐために、必要なアイテムです。穴の大きさに合わせてカットし、鉢の底に敷いてください。
サイズに問題なければ、丸型を購入すると手間が省けるのでおすすめです。
鉢底石
ソース
鉢の中の通気性、排水性を高めるため、鉢底に敷く小石です。
ですが、必ずしも入れれば良いというものでもありません。
小さな鉢では土を入れるスペースを減らしてしまい、水はけもそれほど良くならず、根張りを阻害してしまうことがあるので、注意してください。
培養土
植え替えの時に必須なのが新しい土。植物の性質に合わせて土を配合する方法がありますが、土の知識があまりない初心者の方はで簡単な土でやってみましょう!
植物のタイプで配合をすでにしてある市販の培養土「観葉植物用の土」「多肉植物用の土」を使用するのがおすすめです。(室内用の観葉植物には、有機物を含まない土をお選びください。有機物は農作物向けで匂いがあります。)
観葉植物の購入前のポイン
おすすめの購入時期と元気な株の見分け方
初心者におすすめの購入時期は、成長が旺盛になる3~7月頃です。
この時期は植物の品種や流通の数が多いことが特徴的です。「お世話はあまりできないから手間がかからないものがいい」「置く場所にこだわりたい」という方も、この時期は自分のライフスタイルにあった植物を選びやすくなります。
そこで大事なのが元気な株を見極めることです。難しくはありません。
元気な株の見極め方
□葉の色にムラがなく濃い色で、みずみずしいか
□葉や茎に虫がついていないか
□土の表面に虫がいないか
□土の量は十分か
□鉢底の穴から根がでていないか
□株はぐらつかないか
□全体的に傾いていたり軟弱な状態に見えないか
植物を上から順番に見てみてください。これらのポイントを押さえれば、あなたにも選べますよ。
▼大型の観葉植物を探している方はこちら
いつも観察することが大切
いかがでしたか?
手順を踏めば観葉植物の植え替えは難しくないんだなぁと、お気づきいただければ幸いです。
健康的で元気な株を育てる為に、必要な道具を揃え、最適のタイミングで植え替えを行っていきましょう。観葉植物を元気に育てる為には、置き場所や水やりのコツを掴むことがポイントです。毎日じゃなくて良いので、週に一度、育てている植物をじーーと見てみてください。
ふと気づくことがそのうち、絶対あります。
「あれ成長して鉢が小さくなった?」
「あれ葉の色が薄くなった?」
「あれ葉が落ちる?」
植物は話せないですが、私たちに必ず教えてくれています。
なのでみなさん、その表情に気づいてあげてください。
植物はその愛情のお返しに、大きく育って、私たちに素敵な返事をしてくれますよ。
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