ワインの魔法で描くアート。ヴィンテージ感漂うワインで描き上げる「似顔絵」とは?
投稿日:(金)
目次
ワインの魔法で描かれた「似顔絵アート」
何かと描いてもらう機会がある「似顔絵」。
顔をデフォルメして描かれ、カラフルに彩色されたものが多いですが、前回はコーヒーで描く似顔絵を紹介しました。ヴィンテージ感に溢れる、コーヒー好きには溜まらない似顔絵です。
しかし…似顔絵の可能性はコーヒーだけにとどまらず!!
今回ご紹介するのは、コーヒーではない意外なもので描かれた上品な似顔絵です。
出来上がりはこちら。
さぁ、何で描かれているでしょうか?実は意外なあの飲み物で描かれているんです!!
これを描いたのは、アーティストの掌(ツカサ)さん。本日は、実際に目の前で描いて頂きました!!
前回はコーヒー、今回は…
というわけで今回もよろしくお願いします!
早速ですが掌さん、私の目の前にはいま非常に魅力的なものがおいてあるんですが…
よろしくお願いします!あ、平山さんお酒お好きなんですね?
大好きです。
即答ですね(笑)今回は紅白ワインを持ってきました。おめでたくて贈り物にも最適ですよね。
とても美味しそうなワインですが、今回はこのワインを飲む会なのでしょうか?
そうですね!
とりあえず飲みましょうか。
は、はい!
(いいのか?)
美味しいですね~昼間のワイン。
いいですよね。でもこれでは終わりませんよ。今日はワインを画材にして、似顔絵を描こうと思います。
ワインで描くアートは、熟成するほど美味しい?!
え、ワインを画材にですか?描けるんですか?
描けるんです。これが雰囲気のあるいい絵に仕上がるんですよ。贅沢な画材ですが、お祝い事などにはもってこいだと思います。
なるほど。
今日はこんなモデル写真を持ってきました!!
わ、素敵なご夫婦の写真ですね!!ワインがよく似合いそうです。
ですよね。 もちろんどなたの似顔絵でも描けますが、ワイン画が似合うのは年配の方のような気がして。ワインで寝かせれば寝かせるほど美味いものですが、人生と一緒といいますか…熟成された人の深みや愛情が描けるような気がするんです。
たしかにそうですね。この写真のご夫婦をワインで描いたらと思うと、それだけでワクワクします。
では早速描いていきましょう。
赤ワインと白ワインを使い分けてアートに奥深さを
まずは下絵を鉛筆で描いていきます。いつもどおり、素早く丁寧に仕上げていく掌さん。
いつも通り迷いなく描かれますね…!!ここでのコツはあるんですか?
描き込みすぎないことですかね。ここで描き込みすぎると、ワインの色と混ざって雑味が出てしまうので。
なるほど。
大体仕上げたら、紙全体に白ワインを馴染ませていきます。少し古びたような風合いになりますね。
…このワインがパレットに入ってる光景って斬新ですね(笑)
そうですよね(笑)
それにしてもいい香りですね。
コーヒー似顔絵同様、香りも残るんですか?
ある程度残りますよ。
続いて赤ワインを重ねていきます。
こういう色味になるんですね!!思ったより赤くない。
結構ドキッとする色していますよね。透明度が高いですが、重ねていくと馴染みます。何層も何層も重ねるとそれだけ深みが出ますね。
そもそもどうしてワインで絵を描こうと思ったんですか?以前のコーヒーの時はルワンダで画材がなかったことがきっかけ、とおっしゃっていましたが…。
今回はそんな大層な理由ではないんですが、レストランのスタッフをしている友人から「ワインで絵を描けないか?」というオファーがあったんです。
なるほど。その時は何を描かれたんですか?
その時もモデルは老夫婦でしたね。ワインと同じく、成熟した愛情みたいなものを描けるように気を配りました。
素敵ですね。
そういうしているうちに、完成しましたよ!
わ、すごく上品な色合いですね。写真と比べると、いい渋さと上品さがあるというか…
そうですね。こういう果実天然の色味は、ワインだから出せるものですね。ところどころのぼかしには白ワインを使っています。
紅白ワインをふんだんに使用したアートですか。すごく贅沢ですが、特別な日の贈り物にいいですね。
額装して大切な人に送りたい
いかがでしたでしょうか?
ワインで描くアートはとても繊細ですが、同時に円熟した香りがこちらまで伝わってくるような重厚さも兼ね備えています。
しっかりとした額装を施せば、大切な人への贈り物に最適です。
是非、ワイン好きなあの人に送ってみてはいかがでしょうか。
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