ポストコロナ時代のニューノーマルなオフィスとは?アートで企業文化を表すウォールアートのすゝめ
投稿日:(金)
目次
ポストコロナ時代にオフィスはどう変化するのか
みなさんは今、オフィスで働いているでしょうか。
週の半分は出社しているという方もいれば、完全にリモート対応になってしまったという方もいるでしょう。 コロナウイルスの影響で、リモートワークを採用する企業が急増。ますます場所に固定されない働き方が普通になる中で、オフィスを持つ意味は本格的に薄れつつあります。
コロナ前までは、社員が集まりたくなるような、デザイン性の高いオフィスがスタンダードになりつつありました。シリコンバレーでは大手企業が社員をあえてオフィスに出社させるスタイルに回帰していていたほどです。
しかし、今やオフィスに集うことがリスクになってしまう時代の中で、オフィスはどのように変化していくのでしょうか。
ここでは、今まで数々のオフィスにウォールアートを施工してきた当社が、ポストコロナ時代のオフィスの存在意義を新しく定義し、オフィスにウォールアートの導入が効果的な理由について解説して行きたいと思います。
「作業する」オフィスから「象徴としての」オフィスへ
まず、ポストコロナ時代にオフィスはどのように変化していくのでしょうか。
今、多くの企業はオフィスの意味について再検討をしているはずです。単にデスクワークやミーティングをするだけならリモートの方がむしろ効率がよいかもしれない、と多くの人が気づき始めています。
リモートワークがメインとなると広いオフィスを維持する意味もないため、現在は「縮小移転」といったキーワードがトレンド入りしています。縮小移転すれば大きな固定費の削減になるからです。
それならばオフィスはもう完全に無くしてしまって、リモートワークのみでも良いのでは・・・? 確かにそのような対応をする会社もあるかもしれませんが、オフィス空間自体がなくなることはないと言われています。
物理的に集える場所を失うことは、緩やかなコミュニケーションの消滅を意味します。 会議の前後になんとなくしていた雑談、喜びのシェア、報告するまでもない日々の悩み、そういったことがリモートワークをすることにより削ぎ落とされてしまいます。
社員同士がコミュニケーションをとるために、オフィス空間は必要と言えます。
それでは、ポストコロナ時代のオフィスはどのような意味を持つのでしょうか?
これからのオフィス空間は、「作業する場所」から「象徴としての場所」に変わっていくと予想されます。
「ここに来れば企業文化を確認できる」「社員同士でリモートとは違う話し合いができる」 そんなオフィスだからこそ存在価値があるのです。
ポストコロナのオフィスに求められる要素
それでは働く社員は、今オフィスにどのような要素を求めているのでしょうか? 弊社で2020年に行ったアンケートでは「現状のオフィスの不満な点にチェックを入れてください」という項目に対して次のような結果が出ています。僅差ではありますが、一番不満に感じている人が多かった項目は「自社ならではの遊び心や個性を感じない」という項目となりました。一方で立地やビル環境などハード面に対しての不満は少ないという結果となりました。
ただ綺麗なだけではなく、自社ならではの企業文化を感じる場所であってほしいという思いが反映されています。
また、オフィスデザインは採用活動にも影響を及ぼします。
「オフィスデザインの良し悪しが入社の意思決定に影響を及ぼしたことがあるか」という項目には60%の方が「ある」と回答をしています。
さて、それではどうしたら企業文化を反映したオフィスになるのでしょうか。 自社の個性や美意識を把握して、それを空間内にアウトプットしないといけません。 そのアウトプットの手段の一つとしてオフィス内のウォールアート が存在しています。
これからのオフィスに必要なのは空間の広さよりも、空間の密度です。インテリアや空間設計のひとつひとつに、会社のヒストリーや企業文化、個性が反映されているからこそ、オフィスを持つ意味が出て来ます。
会社の個性を表現する「アート」のあるオフィスとは
それでは本題の、アートがあるオフィスデザインについて解説していきます。
「オフィスにアート??」と首をかしげる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は海外では取り入れるオフィスが多い傾向にあります。
壁に直接ペイントを施すウォールアートは、オフィスのインテリアに馴染みながらも企業文化を体現するツールとして強いインパクトを与えてくれます。また、壁があれば成立するので物理的に小さいスペースでもデザインすることが可能です。
弊社でもウォールアートの施工を行なっていますが、その空間における効果には毎回目を見張っています。このページで引用している画像は、すべて実際に施工をしたものです。
オフィスのインテリアやレイアウトには機能的な制限がどうしてもあり、均一化された見た目になってしまいがちです。しかし、オフィスのデザインに、会社の持つ理念やビジョンを反映したアートを取り入れるとどうなるでしょうか。
働く人がアートを見て楽しめることはもちろん、オフィスとしての見た目のユニークさが対外的な会社のPRの一助にもなるでしょう。
文章で表現されたビジョンや理念とは異なり、ウォールアートを使えば、ビジョンや理念を直感的に捉えてもらうことが可能です。
それでは、実際にオフィスにアートを取り入れるとどのような効果があるか、解説していきます。
人の手で描かれたアートがオフィスにある意味
会社が大切にしてきた企業文化や理念を反映したアート。それがオフィスにあると具体的に何が変わるのでしょうか。
1つ目は、当たり前ですが「見た目」が変わります。
アーティストは好き勝手描くのではなく、インテリアや社風に調和するようにバランスをとってウォールアートを描きます。
フルリノベーションをする費用がなくても、会議室の壁の一面にアートを取り入れるだけで雰囲気は驚くほど変化し生まれ変わります。それは結果的にオフィス空間に広がりと個性を持たせ、一見して「オシャレで独創的なオフィスだなぁ」と誰もが感心する空間になります。もちろん全てがオリジナルなので、世界で1つだけのオフィスになるわけです。
この見た目の変化は色々な所で効果を発揮します。例えば会社のHPや採用HP、会社案内など。どんな業態であろうと、ウォールアートによって先進的でクリエイティブなイメージを造り上げることができる上に、効果的なギャップも演出することができます。
例えば一見保守的な事業内容に見える企業が、とてもチャレンジングな精神を大事にしていたり。会社の根幹にある想いや原点をアートで表すことが大切です。
2つ目に、「社員の愛社精神やクリエイティビティ」を刺激します。
ウォールアートが担うのは見た目の美しさだけではありません。ヒアリングによって聞き出した理念やビジョンなど、その会社の根幹の部分を具現化しようとします。それは時には言葉より雄弁に会社の個性や魅力を社員に語りかけ、出社するたびに企業文化を感じることができるでしょう。
「久々に出社して、ふと壁のアートに目をやる。カラフルだなぁと思ってよく見つめていると、自分が関わっているプロジェクトのモチーフが描かれていた。今まで気がつかなかった。それだけ余裕がなかったんだな。なんだか、やる気が湧いた。」
例えば、こんな物語が生まれているかもしれません。
カッティングシートや壁紙と違い、アートはアーティストがその壁に向き合った工程や労力含めて軌跡が見えることも特徴。生々しい筆致や色の塗り重ねは決して平坦ではなく、見る者の精神状態によって見え方も変化します。毎日通うオフィスだからこそアートの中に新たな発見をしていくことで、必ずクリエイティブな刺激を受け取ることが出来るはずです。
3つ目に、感性のあう人材を採用することができ、採用にプラスの効果をもたらします。
以前の採用では重視されていなかったオフィスのデザイン。ところが近年の学生調査では、約9割の学生がオフィスのデザイン性を重視するという結果が出ています。リモートワークが当たり前になる時代を迎えても、オフィスのデザインが優れていることが入社を決める最後のひと押しになる可能性すらあるのです。
求職者とオフィスのデザインの接点は様々。採用HPで目にすることもあるかもしれません。また、最終面接は自社で行うケースが多いため、採用前にオフィスを目にします。その際に大切なのが繰り替えしになりますが、会社の個性をしっかりと表現できているかどうか、企業文化を体現できているかが大切なポイントになります。
男性社員ばかりのIT企業が女性の採用に力を入れる時には、しっかりと骨太なアートを描きつつも女性らしいテイストを入れてみたり。独創性のある人材を採用したい場合は、あえて独特なアートを導入してみたり。
ある程度戦略を踏まえつつ、最大限に個性を表すウォールアートをオフィスに備えていることは、表面的なスペックだけではなく企業理念と感性があう人材を採用するための近道かもしれません。
WASABIではオフィスへのアート描画を専門として、2018年1月にサービスを開始いたしました。ここからはどのようなステップでオフィスのウォールペイントが完成するのかご紹介いたします。
どのようにアートは描かれるのか
まずは、アートライフスタイリストである平山がヒアリングを行います。主なヒアリング内容は以下の通りです。
1.どのスペースに描くのか
2.そのスペースにいる社員にどのような気持ちになって欲しいか
3.会社の事業内容は何か
4.大切にしているビジョンは何か
5.現状のインテリアはどんなものか
特にそこで働く社員がどのような感情になって欲しいか、というところはポイントになります。
社員にリラックスして欲しいのか、議論を闊達にしたいのか、落ち着いて黙々と仕事に取り組んで欲しいのか。アートの目的を明確化していきます。
ヒアリングが終了しましたらアーティストの選定はアートライフスタイリストが行います。アーティストはそれぞれがアートで生計を立てているプロであり、画風も確立されています。その中で社風やインテリアとマッチするアーティストを選定し、ラフ案を描いてもらいます。
ラフ案は実際に依頼された壁面の縦横比をそのままに描きます。デザインを超えたアーティストの独特の感性が合わさることもアートの醍醐味。きっと実際に壁に描かれたところを見たくなるはずです。
ラフ案のコンセンサスが取れたら、ご希望の納期に沿ってアーティストが施工していきます。一瞬で貼り変わるデザインシートや壁紙と違い、1つ1つ筆で描いて出来上がりの工程が見れるのもウォールペイントならでは。さほどオフィスに関心のなかった社員の方も、興味をもって見て頂くことが多いです。是非、積み重ねの工程を楽しんで頂ければと思います。
以上でウォールペイントは完成です。
実際はご希望の予算、納期によっても異なります。実績別の費用・納期・大きさの例についてはサイトをご覧ください。
アートがある未来のオフィスへ
いかがでしたでしょうか。
オフィス空間におけるアートは単なるインテリアではなく、社内の雰囲気も左右します。 是非、アートを取り入れた先進的なオフィス空間をお楽しみください。 お問い合わせはこちらから。