近代美術(モダンアート)とは|現代美術との違いからゴッホやピカソなどの代表作品を徹底解説

投稿日:(金)

近代美術(モダンアート)とは|現代美術との違いからゴッホやピカソなどの代表作品を徹底解説

目次

みなさんこんにちは。WASABI運営事務局のジョージです。

今回は「近代美術(モダンアート)」について解説します!

「近代美術」と聞いてピンとこない方も多いと思いますが、私たちのよく知るゴッホらの「後期印象派」やピカソらの「キュビスム」も実はこの近代美術に含まれるんです!

この記事では、そんな近代美術の成り立ちや特徴、そして現代美術との違いについてわかりやすく解説します!

ぜひご参考ください。

近代美術(モダンアート)とは

 近代美術(モダンアート)とは、過去の伝統的な美術様式から脱しようとする新しい様式で描かれた芸術作品です。ここでいう「伝統的な美術様式」とは、貴族・王族の肖像画や「最後の晩餐」などの宗教や歴史をモチーフに描かれる写実的な芸術作品を指します。

一般的に近代美術は、1860年代〜1970年代までに製作された作品とされています。代表的な美術様式としては、モネらの「印象派」、ゴッホやセザンヌの「後期印象派」、ピカソらの「キュビズム」、そしてルドンらの「象徴主義」などが挙げられます。

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近代美術と現代美術の違い

近代美術と現代美術の違いについては、芸術的志向や時代背景など様々な観点から言及されていますが、鑑賞者に与える「体験の違い」に焦点を当てて考えると、近代美術は「視覚的に楽しめるアート」であるのに対し、現代美術は「思考や洞察を通して楽しむアート」といえます。

視覚的に楽しめる「近代美術」

近代美術は、視覚的な美しさや技術的な革新に重点を置いています。この時代のアーティストたちは、光と影、色彩、構図といった要素を使って、自然や人々、都市の風景などを新しいやり方で表現しました。

たとえば、モネやルノワールなどの印象派の画家たちは、瞬間的な光の効果や色彩を捉えることで、一瞬の美を視覚的に捉えようとしました。このように、近代美術は視覚的な魅力や芸術的な技巧を通じて楽しむことができるアートです。

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思考や洞察を通して楽しむ「現代美術」

一方、現代美術は視覚的な魅力を超えて、観る者に深い思考や洞察を促します。現代のアーティストたちは、社会的、政治的、哲学的なテーマを探求し、インスタレーション、パフォーマンス、デジタルアートなど多様な形式を用いて、観る者を作品の一部として巻き込みます。

たとえば、あるインスタレーション作品は、ただ見るだけでなく、その空間に入り込むことで全体の体験が変わるかもしれません。現代美術は、観る者がアートと対話し、自らの考えや感情を探ることを奨励するため、「思考や洞察を通して楽しむアート」と言えます。

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民主主義的な近代美術

近代美術の成り立ちに迫る前に、まずは「近代」という言葉を紐解く必要があります。「近代」という言葉は、一般的には領主や貴族の権力が強かった時代より後の、資本主義社会・市民社会の時代のこと、つまり「個人の自由と権利」が尊重される時代を指しています。

近代美術は、このような背景のもとで発展しました。それは、以前の時代の王朝や宗教に奉仕するためにあったこれまでの美術とは一線を画し、表現やモチーフの自由化が進んだ「民主主義的な美術」と言えます。

近代美術の創始者|エドゥアール・マネ

印象派 画家
エドゥアール・マネ《フォリー・ベルジェールのバー》1882年

近代美術の起源については、フランシス・デ・ゴヤが個人的な趣向で「黒い絵シリーズ」を描いていた1820年という説や、そもそも明確な転換期はなくゆっくりと時間をかけて発展した説など諸説あります。

その中で最も支持されているのは、エドゥアール・マネが《草上の昼食》を発表した1863年。この作品が、それまでの美術界隈に一石を投じることになります。

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マネが拓いた新時代

印象派 画家
エドゥアール・マネ《草上の昼食》1863年

1832年、パリの中心部で高級官僚の息子として生まれたマネは、名門学校で美術を学び、サロンでの成功を夢見ていました。

注目!

「サロン」とは一人前の画家になるための展示会。いわば「唯一の登竜門」みたいなものです。

 

しかし、1863年に当時のキリスト教でタブーとされていた「一般人の裸婦」を描いた問題作《草上の昼食》を出品したことにより、成功どころか大バッシングを浴びてしまいます。

こうして、当時の美術界の「反逆者」になってしまったマネ。
しかし、この行動が古典的な絵画ばかりを好むサロンに不満を持っていた若い画家を、勇気づけることになります。

そして、新たな時代を求めてマネのもとに集った若者たちは、後に「印象派」と評され、ここから時代は近代美術へ移り変わります。

 

 

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