賃貸でも壁を傷つけずに重い絵を飾るには?額縁もキャンバスアートも上手に飾ろう!
投稿日:(金)
目次
大切な絵を印象的に飾るには?
あなたは、部屋に絵を飾っていますか?私にはこんな想い出があります。
昔、密かに憧れていた同性の会社の先輩の家に行った時のこと。賃貸マンションでしたが、シンプルに整えられた部屋の壁に絵が飾られていました。
「え、これ本物の絵ですか?」
みたいな間の抜けた質問をした私に、先輩はその絵を購入した理由を教えてくれました。
何でも海外旅行で一目惚れして、日本に持って帰ってきたとのこと。一枚の絵からその国の情景が思い浮かび、話も盛り上がりました。
5,000円〜30,000円以下で購入できる!アート・絵画特集
世界で1つしかない絵やアートを飾るということは、自分のセンスを飾るということそのものです。一枚のポストカードでも、パネルでも、自分の好みや想いがぎゅっと詰まっているものなら大丈夫。
ここでは、そんな大切な絵をどのように飾っていけば良いか、賃貸のお部屋でも飾ることができるのかを解説していきます。
賃貸でも絵を飾ろう!
2020年に改定された法改正とは
「賃貸の壁に傷をつけてはいけないから壁掛けで絵を飾れない」「退去する際に原状回復費用を請求されてしまうのでは?」
という疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、絵を飾ったことが原因で、高い原状回復費用を請求されることはありません。
原状回復(=借りる前の元の状態に戻すこと)については2020年の4月1日に民法の改正があり、2020年の4月以降は「賃借人は(~省略~),通常損耗や経年変化については原状回復義務を負わないこと」が明文されています。
絵を飾る時にピンやフックなどによってできる穴は通常消耗にあたるため、よっぽどのことがない限り、原状回復費用を請求されることはありません。心配な方は、壁に穴を開けない貼るタイプのフックや、小さな穴で済むような商品も販売されているのでご安心ください。
賃貸でも自由に絵を飾って楽しみましょう。それでは早速どのように飾ったらいいか、紹介していきます!!
壁を傷つけない4つの便利ツールと飾り方
さて、実際に絵を飾るために以下の4つのツールを準備しました。
これらは全て画鋲程度の穴か、もしくは壁を全く傷つけずに飾ることができる便利グッズです。
今回は『かけまくり』、『ひっつき虫』、『極細針:スリムダルマピン』、『貼る:コマンドフック』を使った飾り方をご紹介します!それでは、絵を飾っていきましょう。
絵の裏側をチェックして下準備をする
はじめに、飾りたい絵の裏側をチェックしてください。額縁に入っている絵画の場合は、紐を通すフックが両側についています。
大体の場合は紐が同梱されていますが、もしなかった場合は適当な紐で問題ありません。スタッフは切れにくいからという理由で靴紐で代用しています。
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おすすめは額縁専用の平たい紐です。平らなので額縁が浮かずに、しっかりと絵を固定してくれます。反対に、ゴムのような伸縮性のあるものは避けてください
額縁に入っていないキャンバス作品の場合は、紐を通す必要はありません。
壁を傷つけずにキャンバスなどの軽い絵を飾る(コマンドフック)
500g以下の軽い絵(ペットボトル一本=500g強)の場合は、壁に貼るタイプの『コマンドフック』などを使って飾ることができます。こういった貼るタイプのフックは、コンクリート打ちっ放しの壁や、画鋲が挿せない場合にも重宝します。
キャンバス作品の場合は500g以下と軽い場合は多いので、重さをチェックしてみましょう。
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最近では壁紙用のフックも発売されています。キレイに剥がすことができ、傷跡はほとんど残りません。耐荷重量もそれぞれですので、作品に合ったものをお選びください。
壁を傷つけずにキャンバスなどの軽い絵を飾る(忍者ピン)
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「画鋲を挿してもいいけど、穴はできる限り小さいほうがいいな..」という方には『忍者ピン』がおすすめです。
キャンバスの絵を飾るときにピンを使用する場合、中央の1箇所だけで支えようとするとバランスが取れないため、両側に2個使いましょう。
キャンバスの絵画は額縁に入っていない分、色をダイレクトに楽しむことができ、小さな絵でも存在感を放ちます。
小さめのキャンバス作品
壁を傷つけずにキャンバスなどの軽い絵を飾る(ソフト粘着剤)
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壁にフックが貼れない、壁にピンを挿せない、自宅の壁がコンクリートの打ちっぱなしなど上記の手段では絵を飾れない場合は、ソフト粘着剤(ここではひっつき虫)を使いましょう。
『ひっつき虫』とは、ねりけしのように形を変えられるソフト接着剤のこと。手軽につけられますが耐荷重量は約300g程度。壁との相性によっては落下も考えられるのでご注意ください。
使い方は超カンタン!!
まず、ひっつき虫を練って形を作ります。適切な大きさにまとめたら、押しつけるように作品の裏側に貼ります。
今回はコンクリート打ちっ放しの壁に、500gほどの軽い額縁を飾るため、ひっつき虫を6箇所に貼りました。それを壁にぎゅっと押し付けます。壁には油分や汚れがないことを確認してくださいね。
ひねりながら押し付けるようにすると、より強固にくっつきます。
今回の場合は落下の気配なく、しっかりと固定されていました。このように、釘や画鋲が挿せないコンクリート打ちっ放しの壁にも飾ることができます。
ちなみに、ポストカードをそのまま「ひっつき虫」で貼ってもおしゃれですよ。こちらはアーティスト・イヌブシユウスケさんのご自宅。
壁一面に配置されたポストカードが『ひっつき虫』で貼られています。海外の部屋のような、おしゃれな印象になりますね。
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「穴を開けずにもっと重いものを飾りたい」という場合は、耐荷重量2.0kgを誇る『UHUペタフィックス』がおすすめです。
以上のように、軽い作品であれば
今回使用したツール
・コマンドフック
・スリムダルマピン
・忍者ピン
・ひっつき虫
という様々な道具を使用することで、壁を傷つけずに飾れることが分かりました。
次は500g以上の少し重たい絵を飾る方法を見ていきましょう。
壁を傷つけずに額縁などの重い絵を飾る(かけまくり)
重厚感のある額縁が使用されているような重い作品を飾りたい場合は、最大8kgまで耐えられる『かけまくり』がおすすめ。
画鋲程度の穴しか残らないので、賃貸住宅にも向いています。こちらも必ず絵の両側2箇所に引っ掛けて使用するようにしてください。
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自宅で簡単にホチキスで止められる『壁美人』という商品も登場しています。商品によって荷重の範囲が異なりますのでご注意ください。
「重い絵は業者に頼んだほうがいいかな...」という不安はもういりません。『かけまくり』や『壁美人』を使ってたくさん絵を飾りましょう。
重さ500g以上の作品
壁を傷つけずに絵を飾る(置く/イーゼル)
ここまで壁にかける方法をご紹介してきました。が、さらに簡単なのは置いてラフに飾ること。その場合はこのようなイーゼルがあると便利です。
小さい絵であれば、デスクの上や棚の中に飾ってもオシャレに見えますよね。
壁に掛けると圧迫感がある大型の絵でも、床に近い高さに飾れば個性的に魅せることができます。 絵をどのように飾るのかは、みなさんの腕の見せ所です!お部屋の中をたくさん観察してみてくださいね。
額縁の絵画をリッチに魅せるためのワンポイント
さて額縁の絵を壁に飾る場合、絵がついつい前に傾いてしまいがちです。正面から見ると影が均等にならず、少し不恰好に見えてしまいます。
これを解消するために、スポンジやウレタンボード、もしくは先ほどご紹介した『ひっつき虫』を使ってみましょう。今回は東急ハンズでウレタンボードを購入しました。
適当な大きさにカットし絵の下部に接着して、上部と下部の壁との距離を均等にします。
すると...
正面からみても影が均等になり、ギャラリーのような雰囲気になりました!
ほんの少しの差ですが、洗練された印象へと変わります。上級者であればこだわりたいポイントですね。ちなみにスタッフはA4の用紙を小さく折り畳んで挟んでいるみたいです。本人曰く「一番楽で簡単な方法」だそう。
額縁やフレームに入った作品
絵を空間にあわせておしゃれに飾るには?
今回は賃貸住宅にお住まいの方でも可能な、壁を傷つけない絵の飾り方についてご紹介しました。ご紹介したツールの使い方や、ちょっとしたコツを知ることで、絵を飾ることは難しくないのだと感じていただけたら嬉しいです。
「2枚以上絵を飾ろうかな」とお考えの場合は以下の記事も参考にしてみてください。
またWASABI公式LINEでは無料アートシミュレーションを受け付けています。一緒にアートのあるお部屋をイメージしてみませんか?
公式LINEでご自身のお部屋の写真を送っていただくと、合成写真つきでWASABIのアートをご提案させていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください。
よくある質問
最後に、賃貸でアートや絵を飾る時によくある質問についてまとめました。補足で参考にしていただければと思います。
絵を飾る前に知っておきたいことは?
絵を飾る前には、壁の素材を確認すること、絵の重さを事前に把握しておくことがまず最重要です。
また、長くアートを楽しむためにもお部屋の中での絵の配置やカラーを事前に検討したり、絵の保管状況や保管の方法なども確認しておくと良いでしょう。
壁の素材を確認する
壁の素材によっては、壁にダメージを与えることがあるため、飾りたい場所の壁の素材を確認しましょう。コンクリートの壁や木製の壁など、素材によっては、壁に穴を開けることができない場合もあります。
絵の重さを確認する
絵の重さに合わせた適切なフックやクリップを選ぶことが重要です。重い絵を軽いフックに吊るすと、落下して壁や床を傷つけることがあります。
絵の配置を計画する
絵の配置を計画し、壁にマーキングすることで、実際に飾る前にイメージを確認することができます。また、絵の配置によっては、家具の位置や配置にも影響を与えるため、予め家具の配置も決めておくと良いでしょう。
絵の保管状態を確認する
長期間保管していた絵には、カビや虫害などの被害がある場合があります。飾る前に、絵の表面を拭いたり、専門業者に相談することで、安全に絵を飾ることができます。
これらのポイントに注意して、絵を飾る前に準備をしっかりと行うことが大切です。
壁に穴を開けずに絵を飾る方法はあるの?
コマンドフックや、ひっつき虫、壁美人などがあります。
また重さによって適切なものが変わってくるので、絵の重さは事前にチェックしておいてくださいね。
3M コマンドフック
3Mコマンドフックは、壁に貼り付けることができるフックで、強力な粘着力がありますが、剥がすときには壁に跡を残さないという特徴があります。重さに応じたフックを選ぶことができます。
ひっつき虫(ウフ パタフィックス)
貼り付けたい物を引っ掛けるようにして壁に貼り付けることができる接着剤です。取り外すときには、壁を傷つけずに取り外すことができます。また、温度変化や湿度にも強いという特徴があります。
壁美人
賃貸でも重い家電(テレビ)などの壁掛けを実現した最強の壁掛けツールです。ホッチキスの細さの穴が開きますが、ほとんど見えない程度の穴に収まるため賃貸での利用にぴったりです。
以上、壁に穴を開けずに絵を貼り付けたい場合におすすめの商品一覧です。ただし、使用前には必ず取扱説明書を読み、使用上の注意を確認してください。