- 制作年
- 2020年
- 技法,材質
- ロウケツ染、綿布、反応染料、木製パネル
- サイズ
- 606mm×500mm×18mm
- 重さ
- 780g
- ストーリー
- ロウケツ染(溶かした蝋を筆で布の上に置きその上から染料で染め、蝋を落とすという工程を何度も繰り返して染め上げる伝統的な染色技法。蝋が置かれた場所は染まらず防染され、蝋を置く→染色する→脱蝋する(蝋を落とす)という工程を繰り返すことにより染料の層が出来、奥行きのある画面となる。)した布を木製パネルに張り込んだ作品です。
ロウケツ染は、絵の具を使った表現とは異なり、物質的な重なりが無い平面的で独特な奥行きのある画面が魅力です。
- 日常の中で出会った心に残る景色を抽出し、抽象的に表現しました。空気の流れや、光の具合、風の匂いを感じていただけたら嬉しいです。
- 備考
- サインあり。染色は直射日光に弱いので、直射日光の当たらない室内に飾って下さい。
【さえわたる時の中で】
ロウケツ染めという染色法により描き出された、特有の味わいを持つ作品。鮮やかでありながら柔らかな色彩が午後の穏やかな空気感を表現しているようです。
青の色面の中をゆるやかに流れる黄色が印象的。大地に、そして人々の心にぬくもりをもたらす午後の柔らかな太陽の光を思わせます。
寒色を基調としながらもあたたかみのある本作品は、木の家具をはじめとしたナチュラルなインテリアの中にすっかり溶け込んでしまうでしょう。作品とともにゆったりとした時間をお過ごしください。