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2020.06.12

アートのツボ

【保存版】絵を長期保管するための最適な方法とは?

コーディネーター川縁

ペン

コーディネーターmeiko

こんにちは! アート通販サイト【WASABI】でコーディネーターを務めております、meikoです。


今このコラムを読んでいるということは「絵って結局どうやって保管するのが正しいの?」とお悩みなのではないかと思います。


「同じ場所に別の絵を飾りたい!」「とりあえずしまいたい!」

などそのきっかけは様々ですが、傷や色の変化を避けたいことは皆同じ。


しかしいざ行動しようとすると、梱包材や温度の管理方法など、いくつもの障壁が出てきます。アートを保管するということは大変かつ価値のあることなのです。


そこでこのコラムでは、すぐに実践できる絵のお手入れ方法や、長期保管のための便利なアイテム、そして点検時に役立つチェックリストをご紹介していきます!


大切な絵と長く一緒に過ごすためにも、ぜひ最後までお読みください。





1. 意外とシンプル!保管のための3ステップ

アートや絵と一口に言っても、その種類は様々ですよね。しかしどんな種類のアートにも共通する保管の基本は確かに存在します。それが以下の3つの手順です。

STEP1: 絵や額縁についた汚れとほこりを落とす

STEP2: やわらかい布で包み、箱に入れる

STEP3: 適切な保管場所を"作る"


これを覚えておけば、絵が大きく痛むことはありません。

では詳しく見ていきましょう!


STEP1: 絵や額縁についた汚れとほこりを落とす

まず作品自体が剥き出しになっている原画の場合は、作品の表面にほこりが積もっていることが多くあります。

これをそのままにしておくと、カビや退色の原因となってしまうため掃除は必ず行いましょう。


画像

素手でほこりをはらう方もいらっしゃいますが、皮脂がついてしまうため控えてください。

マイクロファイバータオル等のやわらかい布や筆を使用し、優しく払うように落とすのがおすすめです。もしくは、ジェットブロアーのように風圧をかけて落としても良いですね。


ほこり吸着にはもってこい!【マイクロファイバー】
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レンズ掃除時にも使える!ジェットブロアー
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額縁に収まっている作品の場合は、アクリル板(透明の部分)にも汚れが付着している場合があります。この場合も優しく拭き取ってください。


アクリル板汚れ

外側はもちろん、枠の内側の四隅に溜まったゴミも丁寧に落としてください。その際には綿棒を使うと便利です。この一手間がフレームを長持ちさせるコツです◎


綿棒で掃除

ちなみに、厚みのあるキャンバス作品をアクリル板のついた額縁の中に収めることも可能です。その役割はほこりよけだけではありません。


今はUVカット機能付きの額縁も販売されており、日光による絵の退色を防ぐことができるようになりました。


アートボックスフレームに【UVカットアクリル板】を組み合わせて
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もし既製品では事足りない場合は、額縁専門の通販サイトや世界堂・東急ハンズの店員さんに相談してみましょう。きっとあなたの絵にぴったりの額縁を提案してくれるはずです。


STEP2: やわらかい布で包み、箱に入れる

ほこりや汚れが落とせたら、作品の表面に傷がつかないようにやわらかい布で包みましょう。


そして、作品を衝撃から守るために箱に入れましょう。通気性を保つために、段ボールなど紙製の箱を選んでください。

今お家にある段ボールを解体し、作品のサイズに合うようにカットしガムテープで組み立て直したもので問題ありません。


ビニール袋やプチプチなどプラスチック性の素材も、短期間の保管の場合は手軽で良いしょう。しかし、長期間放置した場合、袋の中で湿気が発生してしまう恐れがあります。そのため湿気をある程度吸ってくれるような布が良いのです。


画像

このとき包む布の汚れにも注意してください。繊維の粗いゴワゴワのタオルや、雑巾として使われていたものは避けましょう。


適した布がないという方には、不織布でできたバックをおすすめします。


【不織布】は保温性・通気性・ろ過性がバッチリ◎
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大きさも豊富で、持ち手がついており管理がしやすいのが特徴です。


このように保管までこだわりたい方には、専門家が使うようなセパレシートをご紹介します。光沢があり癒着性の高い油絵の場合は特に重宝するでしょう。


暑い季節は【セパレシート】があると安心
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額縁に入っていない紙の作品(プリント、版画等)の場合は、文房具屋さんで売られているファイルを用いて保管しても問題ありません。そうすれば額縁を使い回せて便利ですね♪


【クリアファイル】に入れて効率的な保管を
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STEP3: 適切な保管場所を"作る"

ここが最も重要なポイントです。

この場合の「適切」とは、以下の状態を指します。

「適切」の意味

・風通しがよい

・直射日光が当たらない

・気温・湿度が一定である(気温は20℃前後、湿度は50%〜60%が理想)


とはいえ、この条件を年中満たしてくれる場所(しかも自宅で)はそうそう見当たりません。....ならば、この環境を作ってしまえばよいのです!!


そのためには、

(1)サーキュレーター

(2)湿気とり

(3)温度/湿度計

の3点セットを揃えましょう。


サーキュレーターを購入するの難しいという方は、扉や窓をこまめに開けることで対策をしてください。

湿気とりはクローゼット用のものでも問題ありません。


【湿気とり】まとめ買いしておけば安心
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温度/湿度計まで使用するのは大げさのように聞こえるかもしれませんが、通年同じ場所に保管したいのであれば、夏の湿気と冬の乾燥の状態を把握することが必要です。


これを怠ると、作品にカビが生えたりヒビが入りやすくなってしまうのです。


また温度/湿度計は大切な作品だけではなく、人間が家で快適に過ごすためにも役立つかもしれません。この機会に一家にひとつ、温度/湿度計を備えてみてはいかがでしょうか?


【温度/湿度計】分かりやすいデジタルのものがおすすめ
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以上のステップをふまえて、絵が過ごしやすい環境を頑張って整えていきましょう!



もうひとつ、収納時に注意していただきたいのが、絵を平置きしないことです。立てかけることで設置面を小さくし、少しでも風通しの良い状況を作りましょう。


湿気、すなわち水分を含んだ空気はその重さでどんどんと下がっていくため、床からは離れたところに置けると尚良しです◎







2. 絵を部屋に飾り続けるのはアリ?ナシ?

「今飾っている絵を替えるのはもう少し先でいいかな。」

「保管せずに飾ったままでもいいんじゃないの?」


という声が聞こえてきたような気がします。気に入った作品は、見えるところに飾っておきたいですよね。


かくいう私も、2年以上同じ写真作品を自分のデスクの前の壁に貼っておりました。しかし、


見事に黄ばみました。ええ。それはそれは。


原因は、写真自体を剥き出しの状態のまま飾っていたり、普段から書類を出し入れするクリアファイルに入れて持ち歩いていたことです。


空気と触れ合う時間が長すぎたのですね。


「経年変化をともに過ごしてきたんだ!!」とポジティブに捉えられるならば良いのかもしれませんが、「ああ、このまま貼り続けたらさらに黄色くなって、写真は傷んで、私が年老いたときにはもう....」と切なくなったのを覚えています。


やっちゃった

もちろんアートの飾り方は人それぞれです。しかし作品を大切に思うのであれば、一旦お休みしてもらうのも所有者の務めなのかもしれません。



このような劣化を少しでも遅らせるために、アーティストは耐久性や耐光性を意識しながら画材選びを行っています。当然その画材が希少なものであればあるほど、作品の価格は上がっていくでしょう。


しかし、あなたが購入した作品の価値は、その価格にとどまりません。


アーティストの活躍と比例して将来的に大きくなることも予想されます。後世へと繋ぐべき可能性がある点も、美術品ならではの醍醐味です。


大切な作品こそ、時々休ませてあげましょう。



3. 倉庫/トランクルームを借りるのも一手

作品の数が増えていく方におすすめしたいのが、倉庫やトランクルームを借りることです。


倉庫

温度・空調管理を任せられますし、自宅が手狭にならない点も助かります。


月額の料金はもちろん、セキュリティ対策や温度管理などサービスの仕様が異なりますので、ご興味のある方はぜひタップして各社HPをご覧ください。


表全体の幅をパーセントで指定する
サービス名/社名 月額
寺田倉庫 7000円~
三菱倉庫 5520円~
住友倉庫 3795円~
共進倉庫株式会社 6000円~



4.【定期的な点検】こそが最強!!(チェックリスト付き)

これまで絵の保管の仕方をご紹介してきましたが、結局は劣化はゆっくりと進んでいくもの。

絵具の表面にヒビが入ったり、紙にカビが生えたり、またキャンバス自体が壊れてしまうことも、予想されます


では、劣化を少しでも遅らせるために私たちは何ができるのでしょうか。


ズバリ、定期的な点検です。


点検時期は、保管条件が変化する季節の変わり目が良いでしょう。その際は下記のチェックリストをご活用ください。

(点検時チェックリスト)

□過度な速さで退色していないか

□絵具/キャンバスにヒビが入っていないか

□絵具/キャンバスにカビが生えていないか

□作品のどこかが破れていないか

□作品のどこかが歪んでいないか


もしひとつでも当てはまった場合は、絵画修復を専門にされているプロに相談をしてみましょう。使用されている画材や技法によって、その修復方法は異なります。


また購入元のアーティストに連絡を取ることも必要かもしれません。あなたがどんなに正しく保管したとしても、アーティスト側の技術的な面が原因となっていることもあるからです。


いずれにせよ定期的な点検を行っていれば、劣化の早期発見に繋がります。衣替えや模様替えのタイミングと同時に行えば、毎回の点検が楽しみになり、きっと絵の寿命も伸びていくでしょう。


customer




今回は絵の保管方法と題し、すぐに実践できる基本の3ステップを始め、長期保管のためのおすすめの管理アイテム、点検時に役立つチェックリストをご紹介しました。



絵は人間以上に寒暖の差に敏感です。



長く付き合っていくためにも、購入時から保管のための環境を準備できるといいですね。






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