
観葉植物を部屋に置くメリットとは?
こんにちは、フラワーデザイナーの小倉です。
花の業界にかれこれ10年以上おりますが、この植物の世界に携わっていると、観葉植物についてよく聞かれます。
「楽に育てられる観葉植物ありますか?」
「すぐ枯れないですか?」
「暗い場所でも飾れますか?」
生き物だからこそ何をどう飾ったらいいのか、色々と悩んでしまう観葉植物。 ですが、観葉植物を部屋に置くと置かないでは大きな差があります。
・言葉を発しなくても、植物の生命を近くで感じられる
・一部の観葉植物は空気をきれいに循環してくれる
・ひと鉢置くだけで、インテリアのレベルがぐんと上がる
ざっと挙げただけでもメリットはたくさん。
ここでは初めて観葉植物を購入してみようかなという方に向けて、置くだけでインパクトのある1mを超える大型の観葉植物の種類と、そのお手入れ方法や注意点について徹底解説していきます。
現役花屋が勧めるおしゃれな観葉植物5選。大型で育てやすさ抜群!!
【ワイルド感No1!!丈夫さもトップクラス!「シェフレラ属 シェフレラ」】
観葉植物成長の絶対条件とは?
さて、種類によって個体差はあれど、全ての観葉植物に共通して抑えるべきポイントは、ズバリ3つです。
「日光・水・風通し」
どれかかけたら植物は、元気に育ちません。
まずは日光。 観葉植物を育てるのに適している場所は、明るい窓辺、窓辺付近の室内、日差しは届かなくても明るい場所等。
同時に大切なのが風通しです。 植物の周りに新鮮な空気を運ぶことにより、光合成で必要な二酸化炭素を届ける働きをしているのです。なので毎日20分前後、窓を開けて換気をしてあげると良いですね。
とはいえ、エアコンやヒーターの風が直接当たる場所は厳禁です!!
最後に水やり。土の表面を触って乾いていたらたっぷりと、受け皿に水が落ちてくるくらいまであげてください。 ただし根腐れ防止のため、受け皿に水を溜めないように。受け皿の水は水をあげたらすぐに捨てることです。 それと、季節で水やり頻度を調節するとなおよいですね。
詳しくは植物別にこの後解説していきます。
日光・水・風通し。その3点を忘れなければ、実は種類によって育て方の差はほとんどありません。
さて、いよいよ本題です。 ここからはプロがお勧めする、育てやすく丈夫で、おしゃれな大型の観葉植物をご紹介!!どれも10,000〜15,000円前後で購入できるものをセレクトしました。それぞれのお手入れ方法も必見です。
存在感抜群!!丈夫で品種も多い「フィカス属ゴムの木」
まず最初にご紹介するのは、観葉植物の代表格であるゴムの木。 ゴムの木は昭和30年代から流通しており、今や約800種ほどが市場に出回っているので選べる楽しさがあります。

魅力は、個性と存在感のある姿!!ゴムの木というと、葉が丸いものを想像しがちですが、葉は尖ったものもあるのです。樹形は真っ直ぐのものからねじれているものまで様々。
このように、葉の大きさや形・色・質感、樹形も多様なので、インテリアに合わせて選ぶことも大きな魅力のうちなのです。
ゴムの木のお勧めの種類とは?
それでは具体的にお勧めのゴムの木をご紹介します!!それぞれまったく違う個性を持つ植物たち。是非楽しく選んでいってくださいね。
(1)フィカス・アルテシーマ
グリーンとイエローの葉の色コントラストが印象的。
【フィカス・アルテシーマ・バリエガタ(曲幹) 】セラアート鉢 8号鉢 | ||||
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(2)フィカス・ウンベラータ
大きな葉が、インパクト大。葉の形は「ハート形」というギャップが長年の人気者
(3)フィカス・ベンガレンシス
白い枝とマットな葉が上品で魅力的。どんな空間にも合う。
【フィカス・ベンガレンシス】8号【バスケット鉢カバー付き】 | ||||
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(4)カシワバゴムの木
葉は濃い色のグリーンで、ゴワゴワした大きな葉と細い枝のフォルムが欧米で人気。
(5)ベンジャミン・シタシオン
葉がくるくると、カールする姿がキュートで個性的。お日様大好き。
【ベンジャミン・シタシオン】160cm前後 10号鉢 | ||||
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(6)フランスゴム
幹が曲がったり、小ぶりな丸い葉がかわいく、女性人気。
ゴムの木の管理の基本
【場所】乾燥に強く、耐陰性も高いので日陰でも育ちます。 しかし基本的には、直射日光を避けた窓越しの日光の当たる場所の方が良いです。
【水やり】常に土が湿っていると、根腐れの原因になるので、水のやりすぎに注意です。基本的には、表土を触り、乾いていたらたっぷりとあげます。
室内環境にもよりますが、冬は休眠期なので控えます。水を控えるというのは、1ヶ月に2、3回の水やりくらいで十分です。春からは成長期に入るので、水やりは冬より増やしてあげましょう。また元気な成長を補うために肥料もあげてもよいでしょう。
冬〜初春 土が完全に乾いてから
春〜初秋 表土が乾いていたら
【ワンポイント】できれば毎日霧吹きで葉に水をかけてあげると、ツヤが出て綺麗な状態を保つことができます。
ワイルド感No1!!丈夫さもトップクラス!「シェフレラ属 シェフレラ」
次にご紹介するのは「シェフレラ」。環境に対する順応性が高く、室内屋外どちらも問題なく育ちます。

耐陰性・耐寒性ともに高く、乾燥にも強いので、置き場所を選ばないので、初心者の方おすすめです。 ひと鉢置くだけで大満足なボリューム感が得られるのも魅力!
シェフレラのお勧めの種類とは?
(1)シェフレラ・アルボリコラ(斑入り・斑なし)
ボリューム大。シェフレラと言えばコレ!
【シェフレラ・アルボリコラ】H111cm 陶器鉢仕立て | ||||
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(2)シェフレラ・ゴールデン
ナチュラルな空間にぴったり。日が当たるとゴールドに葉が輝く
(3)ツピダンサス
アンブレラツリーとも呼ばれる大きな葉が傘のようにみえる姿。丈夫ではじめての方にも人気。
シェフレラの管理の基本
【場所】耐陰性も高いので日陰でも育ちますが、日光不足すぎると弱々しく成長してしまうので、基本的には直射日光を避けた窓越しの日光の当たる場所の方が良いです。冬は0度近くまで耐えられるので、室内なら問題ありません。
【水やり】常に土が湿っていると、根腐れの原因になるので、水のやりすぎに注意です。基本的には、表土を触り、乾いていたらたっぷりとあげます。
室内環境にもよりますが、冬は休眠期なので控えます。水を控えるというのは、1ヶ月に2、3回の水やりくらいで十分です。春からは成長期に入るので、水やりは冬より増やしてあげましょう。また元気な成長を補うために肥料もあげてもよいでしょう。
初秋〜初春 土が完全に乾いてから
春〜夏 表土が乾いていたら
真夏 真夏は乾燥しやすいので、涼しい午前中か夕方に水やりをする。
繊細な樹姿。モダンなシルエットが魅力「ドラセナ属ドラセナ」
続いては全体的にスッキリとしたシルエットが魅力的なドラセナ。 幹の曲がった動きに特徴があり、アクセントがほしい場所にぴったりな植物です。
葉のカラーも個性的なものが多いので、インテリアに個性を出したい方におすすめで、そのアートな雰囲気と妖艶な美しさが最大な魅力です!!
ドラセナのお勧めの種類とは?
(1)ドラセナ・コンシンネ
(紅色もあり)細い葉で花火のように広がる。見た目が華やかで、爽やかな雰囲気ももっている
【ドラセナ・コンシンネ】8号 | ||||
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(2)ドラセナ・レモンライム
明るい葉の色で名前の通り、爽やかな雰囲気
(3)ソング オブ インディア
くねくねと自由に曲がる幹と剣のような形をした葉が特徴的。名前も美しい
【ソングオブインディア】バスケット付き | ||||
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(4)ドラセナ・コンパクタ
濃いグリーンと曲がりくねったシルエットに魅力
(5)マッサンゲアナ(幸福の木)
「玄関に飾っておくと幸せが舞い込む」として昔から人気。つやつやな葉が魅力。贈り物として多い。
【ドラセナ・マッサンゲアナ】幸福の木 7号角 | ||||
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ドラセナの管理の基本
【場所】半日陰または、直射日光を避けた窓越しの日光の当たる場所の方が良いです。室内温度は5度〜10度あれば育ちますので、冬場も問題ないと言えるでしょう。
【水やり】乾燥にとても強い。常に土が湿っていると、根腐れの原因になるので、水のやりすぎに注意です。基本的には、表土が白っぽく乾いたらたっぷりとあげます。 室内環境にもよりますが、冬は休眠期なので控えます。
冬〜初春 土が完全に乾いてから
春〜初秋 表土が乾いていたら
リゾート感溢れる佇まい、モダンな雰囲気の「ヤシ」
続いてご紹介するのは「ヤシ」。たくさんの細い葉が曲線を描くように広がる様子が優美で、黄緑色の葉の光沢が美しいですね。
比較的育てやすく、更にヤシ科の植物は空気を浄化する効果があるのが嬉しいところ。エントランスやリビングなど、広いスペースとの相性がよいです。
ヤシのお勧めの種類とは?
(1)アレカヤシ
しなやかな葉の曲線と光沢感ある葉が魅力。
【アレカヤシ】10号 | ||||
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(2)シュロチク
葉先が尖っていて下に向いているのは、悪い気を鎮めて、良い気の流れをつくると言われいる
【棕櫚竹(シュロチク)】10号 | ||||
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ヤシの管理の基本
【場所】直射日光を避けた窓越しの日光の当たる場所がおすすめ。明るい場所が好きな植物です。
【水やり】乾燥にとても強い。常に土が湿っていると、根腐れの原因になるので、水のやりすぎに注意です。基本的には、表土を触り、乾いていたらたっぷりとあげます。
室内環境にもよりますが、冬は休眠期なので控えます。水を控えるというのは、1ヶ月に2、3回の水やりくらいで十分です。春からは成長期に入るので、水やりは冬より増やしてあげましょう。また元気な成長を補うために肥料もあげてもよいでしょう。
冬〜初春 土が完全に乾いてから
春〜初秋 表土が乾いていたら
どんな場所でも相性が良い。気軽に育てやすい人気者「パキラ」
「money tree」、発財樹という縁起の良い別名を持っているパキラ。風水的にも、「運気が上がる」「仕事運」の向上、「集中力」を高めるのに効果的だとも言われ、贈り物としても人気の植物です。
職場のフロアに置くと、仕事の効率化になるかもしれません?!
パキラは、葉の種類が2種類あります。
・よく流通しており、見かけるきれいな緑色の葉の種類。
・緑の葉に白や薄黄色の斑が入っている様々な模様がある個性的な種類。
【パキラ】10号 | ||||
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パキラの管理の基本
【場所】直射日光を避けた窓越しの日光の当たる場所。明るい場所が好き。
【水やり】乾燥にとても強い。常に土が湿っていると、根腐れの原因になるので、水のやりすぎに注意です。基本的には、表土を触り、乾いていたらたっぷりとあげます。
室内環境にもよりますが、冬は休眠期なので控えます。水を控えるというのは、1ヶ月に2、3回の水やりくらいで十分です。春からは成長期に入るので、水やりは冬より増やしてあげましょう。また元気な成長を補うために肥料もあげてもよいでしょう。
冬〜初春 土が完全に乾いてから
春〜夏 表土が乾いていたら
観葉植物を部屋に置いて素敵な生活を!!
いかがでしたでしょうか?
上記でおすすめしたのは、ひとつ置くだけで部屋のポイントになり、かつ丈夫で育てやすいものばかり。 是非素敵な観葉植物ライフを楽しんでくださいね!!