- 制作年
- 2023年
- 技法/画材
- アクリル
- サイズ
- 530mm×530mm, 厚さ20mm
- 重さ
- 600g
- ストーリー
- 「否定」をテーマにした作品です。実は、本作の下には、下書きをし、構図や配色を緻密に設計し、設計通りに描き進めていた作品があったのですが、完成したあと、ふと、予定調和であること、自分の想定を超えなかったこと、自分の実力のなさなど、そもそも自分がよいと思えなかったことに素直に向き合い、その絵を壊したくなりました。まったく、自分でも信じられないのですが、スプレーで ×(バツ)を描きまくり、キャンバスをたくさんの × で埋め尽くしたら、とても、すがすがしい気持ちになりました。とはいえ、その状態だと、絵としてはどうなのかと思い、最後に、ALL × と上書きしました(その後、調子に乗って、小さなキャンバスでも同様の手法で作ってみました…)。
- 備考
- サインなし。
【声を上げる】
このアートのテーマは「否定」ですが、私はこの絵にネガティブな印象を持ちませんでした。世界中を見渡せば、間違っていること・目を背けたくなるようなことが溢れています。そうした全てのことに対して「ノー!オール×!」と声を上げることは、物事が良い方向に転じるきっかけになると思うからです。
「ALL×」の文字から流れ落ちるのは、血でしょうか。誰かの涙でしょうか。強いメッセージ性のあるアートですね。
「物事に批判的な視点を持つ」ことは、時として重要だと思います。オフィスやワークスペースに飾ると、いざという時に「本当にそれで良いのか」という疑問を投げかけてくれそうですね。