コラム一覧に戻る

2017.4.20

アート探訪

草間彌生展「わが永遠の魂」@国立新美術館。やっぱり草間彌生展は、すごい。

草間彌生展「わが永遠の魂」@国立新美術館

きましたよ、草間彌生展です。現代アート界のスーパーアイドル (?)草間さん。


その過去最大級の個展として、開幕前から大注目を集めていた展覧会、“草間彌生 わが永遠の魂”が、いよいよ国立新美術館にて始まりました!




“どうせ、クサマー(※) のオシャレ女子向けの展覧会でしょ”


(※ 草間彌生の作品が好きで、草間彌生のグッズを1つ以上持っている人。草間作品を、FacebookやTwitterのアイコンにしがち(特に直島のかぼちゃと撮影した写真)とに〜氏による造語)


と、半ば斜に構えながら会場に向かったのですが、会場に足を踏み入れ、草間作品の洪水が目に飛び込んできた瞬間…


ミュシャ

「これはスゴい!!」


と、いきなりのノックアウト。


作品から押し寄せてくる津波のようなパワーに完全に飲み込まれてしまいました。


こちらの大空間の一面に展示されているのは、2009年から現在に至るまで手がけている正方形の絵画シリーズ《わが永遠の魂》です。そのシリーズのうちの約4分の1にあたる約130点が日本初公開されています。


ミュシャ

何が描かれているのだろうか、とか、何でこれだけたくさんの絵描いているのだろうか、とか。


いつも絵の前に向き合う時には、そんなことを大体考えているのですが。 草間さんの絵に向き合った時は、そんなことを考える余裕はありませんでした。


そこに絵がある。


で、向き合っていたら、なんだか心が躍る。それでいいじゃないか、といった感じ。


そもそも、草間さんは発症した統合失調症が原因で、襲ってくる幻聴や幻覚から逃れるために、それを絵にし始めたといいます。


そもそもが、何かモチーフがあるものではなく、内から湧き出てきているアートなのです。


まさに「魂の限り描き続ける」というか、「魂を描く」。草間さんの魂の欠片をそのままぶつけられたような気がします。 ただその空間にいるだけで、草間さんの作品が持つパワーの前に圧倒されました。


この巨大な草間空間を体験するだけでも、絶対に行く価値ありですが、この巨大な草間空間をぐるりと取り囲む回廊型の展示も必見です。


初期の作品から、


ミュシャ

(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)


ニューヨークで活躍していた時期の作品、


ミュシャ


ミュシャ

帰国後の1970年代以降の作品まで。


ミュシャ


ミュシャ

草間彌生が草間彌生としていまここに至るまでが、余すことなく紹介されています。 息苦しさを覚えるくらいに濃密な空間でした。


こういう表現をすると、芸がないということは重々承知していますが、それでもあえて言わせてくださいませ。


草間彌生展は、スゴい。


さて、水玉や網の目で画面を覆い尽くす作品も、おびただしい数の男根をイメージさせる立体作品も、現在も毎日制作し増え続けている 《わが永遠の魂》 も、すべて 「増殖」 というキーワードが根底にあります。


今回の草間彌生展は、館外にある作品はもちろん、


ミュシャ


ミュシャ

《わが永遠の魂》 で埋め尽くされたメインスペースも写真撮影OKとのこと。日本の美術館にはとても珍しいことですね。


FacebookやTwitter、InstagramなどSNSを通して、ネット上に草間作品が 「増殖」 するのは確実です。


そして、お土産コーナーには、展覧会オリジナルの草間彌生グッズがところせましと並んでいます。


ミュシャ

これらを購入する人々のおかげで、さらに草間彌生グッズが世の中に拡散増殖していくのも確実。


なんだか世界は草間彌生を中心に回っているような気さえしてきました。


かくいう僕も、この日を境にクサマーです。


ミュシャ

(写真はプレス内覧会時の草間彌生氏です)


すでにかなり混み合いつつあるこの展示会。グッズを買うまでには最大1時間待ちの行列ができているという噂も…。それでも、観に行く価値はあると思います。


1人のアーティストの魂に、ぜひ向き合ってみてください。



場所
国立新美術館
アクセス
乃木坂駅最寄
会期
2017年5月22日(月)まで
休館日
毎火曜日
開館時間
10:00〜18:00(金曜日は10:00〜20:00)
観覧料
一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円 (当日券の料金です)
詳しくはこちらから
http://kusama2017.jp/

Back number

FEATURE 特集とランキング

STORY コラム



    Follow US

    >