2016.11.8

アートと旅

野菜の隣で油絵が売られているマルシェ。


サンフランシスコ1ヶ月滞在で感じた違和感【前編】

WASABI責任者 平山 美聡

ペン

WASABI責任者 平山 美聡

旅とアート


コラムの新コーナーはじまりました!
ここでは「旅とアート」をテーマに、旅先で出会った風景やアートについて、徒然書いていきたいと思います。

第一回目は、運営責任者の平山が、今年の3月に1ヶ月間サンフランシスコへいった時のことについて。
ちなみに、これはアメリカ初心者の私が、行く前に想像していたアメリカ人像です。

アメリカン

「コーラ片手にアメ車に乗って、タンクトップ着て、ワッツアップメーンとか言ってくる」という大変貧弱な想像をしていたわけです。
こんな風に憧れはさることながら、「なんか怖い」という漠然とした恐怖の対象であったアメリカですが、最終的にはアート通販サイト・WASABIを始める大きなきっかけをくれた土地になりました。

リベラルな街、サンフランシスコ


いざサンフランシスコに降り立ってみると、上の写真のようなアメリカ人はまったくいませんでした。
街並みも穏やかで、出会う人たちもすごくリベラルな人ばかり。

アメリカン

そもそも、LGBTを象徴するレインボーフラッグや、FacebookやTwitter、AirbnbやUberなど新しい価値観やビジネスを生み出している地域ですから、価値観が凝り固まっていない人が多いのも当然かもしれません。

アメリカン

1ヶ月の間に観光地に赴くこともありましたが、ほとんどの時間をサンフランシスコの中でも一際ディープなエリアである「ミッション地区」というエリアで過ごしました。

ミッション地区は、かつてはヒスパニック系住民が住んでいた地区。
現在はテック系の大企業の発展によりビジネスマンも急増し、高級店もありながら雑多な雰囲気も楽しめる特異なエリアです。
一人で歩くのを躊躇うほどの薄暗いな通りもあれば、唸るほどお洒落な雑貨屋さんも多くありました。



サンフランシスコで過ごすうちに、感じた違和感


さて、ミッション地区で1週間ほど過ごすうちに、よくわからない不思議な違和感を感じるようになってきました。
通りを歩いていても、カフェに入っても、洋服を見ていても、誰かに強烈に見つめられているような気配を感じるのです。
「無意識に緊張しているのかな?」と思ったのですが、原因は多分これでした。

アメリカン

これはMission地区にあるウォールアートです。
どんなにアートに目が向かない人がいても、各地区にびっしりと描かれた壁画(Mural)を見れば数秒間見入ってしまうはずです。
中には強烈な風刺を描いた作品や、テック企業への反発を示すアートもあったようですが、いずれにせよ描き手側の意志がダイレクトに伝わって来る気迫があります。

アメリカン

壁画のみならず、アパレルショップでも壁の一面が絵画で覆われていることもありました。
雑貨店の看板も、デコラティブなものがたくさん。
つまり、サンフランシスコの街角で感じた違和感は、いわば意識せざるを得ないアート感だったようです。



アート×◯◯の街


これは日本ではあまり感じたことのない感覚でした。
大きなパブリックアートに意識が取られることはありますが、カフェやレストランにかかっている絵に興味が向くことはあまりなく、気づかずに店を後にすることがほとんどだったからです。

店舗側もよほどこだわるお店でない限りは、「なぜこのアートをここに置くのか?」とはいちいち理由付けしていないように思います。
「人の意識の邪魔にならない程度にアートを飾る」方が美徳となっているのかもしれません。

アメリカン

反して、サンフランシスコにはアートと掛け合わせのショップが多く存在しました。

ロードバイク×コーヒー×アート、アパレル×スケートボード×アート、などなど…
アートはプロのアーティストが描いたものから、ただ単にショップ店員が趣味で描いた絵を飾っているものまで様々でしたが、人々にとってアートが日本よりも身近であるということは間違いなく、日本人の私一人が街角でついついキョロキョロしてしまうのでした。

そんなふうにして、段々生活になれてきた中、ひょんなことからいい出会いに恵まれます。
また、サンフランシスコの美術館で衝撃を受けた出来事も。
長くなりそうなので、後編へ続きます!

 

Back number

SPECIAL ISSUE

    STORY コラム

      Follow US