2018.1.13

    アート探訪

    【保存版】絵を買う場所は?飾り方や注意点は?
    初心者向け・絵画購入の手引き

    WASABI責任者 平山 美聡

    ペン

    WASABI責任者 平山 美聡


    「部屋に絵を飾りたいけど、どこで買ったらいいか分からない」 この記事をお読みの人なら、そう思ったことがあるのではないでしょうか。


    日本には、絵に触れ合う場所が少ない為、どこで購入すれば分からなくなりがち。近くにギャラリーや画廊があったとしても、なかなか気軽に入ることは出来ませんよね。


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    また、一口に「絵」といっても、値段や雰囲気、大きさも千差万別。「こんなイメージの絵が欲しい…」と思っていても、なかなか選びづらいのが現状です。


    この記事では初めて「絵」を購入する方に向けて、予算の目安別に「絵の買える場所」から、購入した絵を効果的に見せる「絵の飾り方」のポイントまで、アートライフスタイリストが解説していきます。

    1. そもそも絵とは?どんな種類があるの?
      1. 原画
      2. 版画
      3. プリント
    2. 絵を購入する前に
      1. どこに絵を飾るか考えよう
      2. インテリアと調和するかチェックしよう
    3. 予算目安別!絵の購入できる場所とその比較
      1. 【10万円~】ギャラリー・画廊
      2. 【10万円~】百貨店
      3. 【5万円~】アートフェア
      4. 【1万円~】ネット通販
    4. 絵を買ったら飾り方までこだわろう
      1. 絵を飾る場所を決めよう
      2. 絵を飾る際の注意点
    5. 素敵なアートライフを!

    1.そもそも絵とは?どんな種類があるの?

    「絵」と一口にいっても、人の手で作り出されるものですから、その数は無限大。しかし、大きく分けるといくつかの種類に分類することができるのです。


    「絵を買う」というのは安い買い物ではありません。こんなはずではなかった…と後悔する前に、基礎知識を学んでおきましょう。


    (1)原画

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    アーティストが直接絵筆をとって制作した絵画のこと。正真正銘、世界で1つしかない一点ものです。


    価格も価値も高いものが多く、有名な画家の原画は億を超える値がつくことも日常茶飯事。しかし価格は、アーティストによって全く異なるため、若手アーティストなどの作品は思ったより安く購入できるケースもあります。


    世界に1点しかないため、出会い全てが一期一会。気に入った作品があれば、機会を逃さないようにしましょう。 ギャラリー・画廊・アートフェア・インターネットで購入できることが多いです。


    (2)版画

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    木版画・銅版画・ジークレープリントなど様々な種類がありますが、原画と異なり、同じ絵を何枚も制作することが可能な様式です。有名なものだと、葛飾北斎の富嶽三十六景などは版画になります。


    版画の特徴は、刷る枚数があらかじめ決められているため、エディションナンバーと言われる番号が振られていること。例えば50枚刷ったうちの20枚目の版画は「20/50」と表記されているはずです。


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    後述するプリントと混同しないように、チェックしてみましょう。 ギャラリー・画廊・アートフェア・インターネットで購入できることが多いです。


    (3)プリント

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    絵画を印刷したもので、大量生産可能なもの。アーティストのサインもプリントされていることが多く、エディションナンバーもありません。


    「ゴッホ」「ロスコ」「ゴーギャン」「ピカソ」「モネ」…など、名の知れた画家の作品を飾りたい場合はプリントだと気軽に入手することができます。


    当然価格も一番安いですが、アートとしての価値はほとんどありません。 インターネットで購入できることが多いです。


    2.絵を購入する前に

    さて、絵の種類について理解したところで、購入する前にチェックしておきたいポイントをみてみましょう。


    (1)どこに絵を飾るか考えよう

    居住空間を見渡して、どこに絵を飾るか考えましょう。絵の空間における威力は非常に強く、少しのバランスの変化でちぐはぐなものになってしまう恐れもあります。


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    「どこに絵を飾ろう?」と考えている方は、まずは「フォーカルポイント=インテリアにおける注目ポイント」を探してみましょう。


    一般的にはソファや寝具、キャビネットなど壁に寄せる家具の上に飾るとバランスがよいと言われています。


    どこに飾るかイメージ出来たら、購入したい絵の大きさがはっきりしていきます。



    (2)インテリアとの調和を考えよう

    大きさがなんとなく想像できたら、どんな雰囲気の絵を飾るか考えましょう。この時に、すでにあるインテリアとの調和も大切です。


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    例えば木の温もりにこだわったインテリアに近未来的なアートを飾ってもしっくりこないかもしれませんし、ブルーのソファの上にブルーの絵を飾ってもつまらないかもしれません。


    色々な事例を見てみることも参考になります。


    さて、いよいよ絵を購入してみましょう!!

    3.予算目安別!絵の購入できる場所とその比較

    (1)【10万円~】ギャラリー・画廊

    ギャラリー・画廊には、自らが作家を抱えて企画展示をする「企画画廊」と、作家本人がスペースを借りて展示をする「貸画廊」の2種類があります。といっても、この違いはあまり意識しなくて大丈夫です。


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    ギャラリーや画廊が密集する場所としてメジャーなのは、銀座・京橋・日本橋など。歩くだけで様々なギャラリーを目にすることができます。


    そこまで足を伸ばさなくても、Google map等で「ギャラリー」「画廊」と入力してみると、意外に多くのギャラリーがあることがわかります。まずは近所の散策も兼ねて、家のから近いギャラリーに足を運ぶこともいいかもしれません。


    ギャラリー・画廊は入りづらいかもしれませんが、閲覧だけでも歓迎している場合が多いです。それぞれ扱っている作家の作品には個性がありますので、まずはギャラリーに入って色々とみてみましょう。気に入った作品があれば参考までにプライスリストを見せてもらうことができます。


    ギャラリー・画廊で購入するメリットは、絵画に精通している担当者がいること。好みの作風や予算を伝えると、作品を紹介してくれる場合もあります。 デメリットは、敷居が高いと感じてしまうこと・1回に閲覧できる母数が少ないこと・比較的価格が高いことがあげられます。


    (2)【10万円~】百貨店

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    大丸や松坂屋など百貨店の高層階には画廊が運営する絵画コーナーが常設されていることが多いです。多くは「ホーム&インテリア」のフロアにある場合が多いので、近所の百貨店のフロアガイドをチェックしてみましょう。


    広々していてギャラリー・画廊に入るよりも気軽に立ち寄りやすい百貨店画廊。百貨店で購入するメリットは、クオリティは担保されながらも買い物ついでに入りやすいこと・将来有望な人気作家の作品が多いことがあげられます。デメリットは、比較的価格が高いことがあげられます。


    (3)【5万円~】アートフェア

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    続いて日本ではあまり知られていないアートフェア。アートフェアとは画廊やギャラリーが集まる絵画・アートの見本市のようなもの。開催場所も表参道ヒルズから汐留パークホテルなど多様で、気軽に参加できることが大きな特徴です。


    たくさんの作品を一気に見ることができるし、お祭りのような雰囲気で見ているだけで楽しくなるはず。これから売り出す予定の若手作家の作品も多く、意外にリーズナブルな絵画や、お気に入りの作家に出会えるかもしれません。3日間開催など期間は短いことが多いですが、スケジュールがあうようでしたら是非一度いってみることをお勧めします。


    アートフェアも小さいものから大きいものまで様々ですが、「TOKYO ART BEAT」などといったアプリケーションで検索することも出来ます。


    アートフェアのメリットは、多くの作品を一度に見ることができること・お祭り感覚で入りやすいこと、デメリットは入場料が必要な場合もあること・常設ではないこと・リーズナブルなものもあるかもしれないが比較的価格が高いことがあげられます。


    (4)【1万円~】ネット通販

    最後に一番手軽なネット通販です。ネット通販といってもギャラリーが運営する有名作家の中心のものから、誰でも出品することができる通販サイトまで様々。


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    価格や色味、大きさなどで検索をかけることが出来たり、簡単に見比べることが出来ることも通販の醍醐味ですよね。 何をかくそう、ここWASABIも絵画の通販ですが、代表的な通販サイトと、通販で購入するときのコツを合わせてお伝えします。


    ギャラリータグボート
    http://www.tagboat.com/
    ギャラリーが運営する最大規模のアート通販サイト。人気作家が多く価格は高めですが、クオリティは確かです。


    オールポスターズ
    http://www.allposters.co.jp/
    巨匠の絵画のプリントを購入したいならこちら。ゴッホ・ウォーホル・クリムト・モネなどの絵画のプリントを入手することができます。額縁付きで購入することも可能です。


    ART-METER
    http://www.art-meter.com/
    アマチュアでも投稿できる絵画通販サイト。人気作家ほど面積あたりの価格があがるユニークなシステムです。掘り出しものが見つかるかもしれません。


    WASABI
    http://wasabi-nomal.com/
    当サイトです。新進気鋭の若手作家の作品を取り扱っています。色や大きさで検索することができ、飾ってみてから返品出来ることも特徴です。


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    ネット通販のメリットはなんといっても手軽なこと。予算に合わせて選びやすいことも特徴です。デメリットはリアルで見ることができないこと。特にサイズは入念にチェックしておかないと、写真の判断だけでは「思ったより大きかった」「思ったより小さかった」という誤解が起きがちです。


    号数しか表示されていない場合はcmかmに換算して、サイズが適切かどうかチェックしましょう。


    4.絵を買ったら飾り方までこだわろう

    さて、お気に入りの絵は購入出来ましたか?
    苦労して探して、ついに見つけたお気に入りの絵画は、何度見ても特別で嬉しいものですよね。


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    絵を買う前にインテリアとの調和まで考えているのなら、飾る場所はなんとなく検討がついているはず。最後まで気を抜かず、絵を飾ってみましょう。


    (1)絵を飾る場所を決めよう

    さて、飾りましょう。
    この記事で出てくる通り、数cmずれるだけで印象が変わる絵画の飾り方。

    特に複数枚飾る場合は、横縦をきっちり揃えて飾るのはなかなか難しいですようね。少し手間がかかりますが、確実なのは購入した絵画と同じ大きさにプリントした紙を、飾ろうと思っている場所に、テープなどで留めてみること。


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    絵を飾った時のイメージが非常にしやすくなり、微妙な高さの調節も簡単です。位置を決定出来たら、紙の上から画鋲や釘を打ってしまいましょう。
    打ち終わったら、紙は下からひっぱって外してしまえばOKです。


    また、賃貸物件だと壁に穴を開けることに躊躇うこともあるかもしれませんが、賃貸物件でも絵を飾ることは可能です。


    (2)絵を飾る際の注意点

    さて、絵は鑑賞するためのものでもあり、芸術としての資産でもあります。大切に長く楽しむために、絵を飾る環境にも少し気を配ってみましょう。


    額縁に入っていないキャンバスアートは軽く手軽な反面、湿度の影響を受けやすいという特性があります。キャンバスが置かれる環境として理想的なのは気温(室温)17℃〜25℃、湿度44%〜55%です。


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    また、直射日光があたる場所は退色しやすくなってしまいますので、直射日光を避けて飾るか、UVカットのガラスを額縁にいれてください。 保管する際は、水平ではなく、縦に保管するようにしてください。


    額縁のコーディネートについてはこちらを参考にしてくださいね。


    更に注意すべきなのは排気ガスや煙。エアコンの排気口付近や喫煙スペースの近くには絵をおかないようにしましょう。


    絵は、自分だけではなく、子供や孫にも渡していける「財産」。 是非、長い付き合いを楽しんでくださいね。


    5.素敵なアートライフを!

    いかがでしたでしょうか。
    「絵を買おう!!」と決めた時から、アートライフは始まっています。絵を部屋に飾った瞬間、想像以上にその空間にもたらされるアートの力にきっとびっくりするはず。


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    見るたびに買った時の思い出がよみがえり、人が家に来ればその絵画について語りたくなる。そんなあなただけの特別な絵画を、ぜひ手にいれてください。


    暮らしにアートがあったなら。




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